心も体も暖かい家づくり

2020年1月までにマイホーム引き渡し。間取り・価格・断熱に興味深々。暇があれば勉強にトコトコ。家、家、家…たまに野球。

ミットを動かしてボールをストライクにできるか

 

捕手のミット動かしでボールをストライクに見せることは可能だろうか。

年間80試合アンパイアでマスクを被る審判として、この議題を分析していく。

 


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まずボールをストライクに見せる一番の方法はミットを止める事を再認識してほしい。

この事は広く知られているが、なぜなのか理解していないと意味がない。

 

ミットを止める理由

・審判に見やすくするため

・ミットを動かすとボールと判断する審判が多いため

両方とも正解だ。

しかしこの回答では理解はしていない。

 

そもそもあきらかにストライクであればミットを動かさない

この単純なことに気づいていない選手・指導者がとにかく多い。

 

ストライクはミットを動かさないが、際どいボールの時のみミットを動かす。

あきらかに不自然であり「ボールです」と自己申告しているのと代わりない。

しかし捕手にその意識など全く無い。

でもどうだろう。

審判には「際どいボールだからミットを動かした」と捉えられてしまう。

「ボール」と言いやすいのだ。

 

逆に審判が悩むケースを2つ紹介しよう。

 

際どいストライクでミットを動かす

これはボールをストライクに見せたがる捕手でよくあるケースだ。

この時の審判心理は

「ボールと思ったからミットを動かしたのか」

「際どいストライクだから、あきらかなストライクに見せようとしているのか」

というものだが、自分の判断通り「ストライク」をとることがほとんどだ。

 

しかし審判も人間である。

つられて「ボール」と判定することも希にある。

 

際といコースでミット ビタ止め

ストライク・ボールどちらともとれるコースで、ミットを動かさなかったら私はほとんどストライクをとる。

毎回同じ判定を心掛けている。

 

しかし同じ球種・コースでも捕手の捕り方で見え方がほんの少し変わる。

・ストライクゾーンに構え、少し外れ際どいコース

・ボールゾーンに構え、少し外れ際どいコース

・際どいコースに構え、注文通り際どいコース

全て同じ所で捕り、ミットは動かさない。

しかし捕手の構える位置により見え方が多少変わるのだ。

 

同じパターンでミットを動かしたとしよう。

先述した通り、ボールになる可能性が極めて高くなる。

 

2つのケースから読み取れること

ここまで読めばお気づきだろう。

ミットを動かす行為は自殺行為であり、止めることがストライクをとる最善策なのだ。

 

審判は見えている

「審判がミットを動かしたことに気がつかなければ」

このように思う人もいるだろう。

しかし審判は捕手が構えた後にミットが見える位置に構え、ボールがミットに収まるまで目で追いかける。

 

必然的に視界にミットは入り続ける。

申し訳ないが丸見えだ。

 

ほとんどのストライクでミットを動かさないで、際どいボールの時にのみ動かす。

ずっと動かなかったミットが動くのだから、審判には丸見えというのも理解できるだろう。

 

ミット操作を猛特訓した人の特徴

ミットを動かすのは手首であり、肘であり、肩である。

審判でも「この捕手のキャッチングは上手い」と思うことは多々ある。

上手い人ほど動かす関節の数が少なく柔らかい。

また動かす幅も極めて狭く自然だ。

 

ミットを動かすことの注意点

ベースボール発祥の国アメリカではミットを動かすことは「マナー違反」とされている。

日本人審判でもこの考えに賛同している人は多い。

WBCで日本人が守備の時にストライクゾーンが狭く感じるのは、日本人捕手がミットを動かしているからだ。

 

メジャーでミットを動かす捕手はいない。

動かせばボールと言われるのを理解しているからだ。

 

「野球」と「ベースボール」は別のスポーツと言う人がいるのは、それを体感しているからだろう。

 

結論

全ての審判とは言わない。

しかしほとんどの審判はミットを動かす行為で騙されたりしない。

 むしろ動かすことは致命的だと理解してほしい。

 

ミットを動かしボールをストライクとするのは不可能だ。

 

ただしミットは動かさないがボールをストライクに見せる技術はある

これについてはまた別の機会に書いていく。

 

捕手・指導者へ

審判はミットを動かす行為を嫌う生き物である反面、ミットを止めてくれる捕手を好む生き物である。

「この捕手は審判を信頼しているからミットを止め、判断を委ねてくれる」

とても嬉しい。

 

ストライクゾーンが広くなる訳ではないが、狭くなることもない。

正々堂々判定しようと思い、その捕手のことを好きになる。

 

審判は試合前から投手・捕手の偵察をし、試合中も特に捕手の立ち振舞いをベンチの中にいようが見ている。

それは捕手は試合を進めるパートナーだと思っているからだ。

だからこそ良い捕手かどうかドキドキしている。

 

試合後に捕手から「ナイスジャッジ」など言われた時には気持ちよくて仕方がない。

 

指導者の方々、捕手にはミット動かしだけでなく、立ち振舞いまで指導していただけると、チームの勝利に近づくのではないかと思っている。

 

最後に

ミット動かしは「百害あって一利なし」とばかりに書いてきたが、そんなことはない。

投手は自分の投球がミットを動かされても、ストライクゾーンに入ると嬉しいと感じる。

投手のモチベーションを上げる意味では悪いことではないのかもしれない。

 

しかし投手にとって一番のモチベーションはストライクであり、アウトであり、0点に抑えることだ。

 

このことを頭の片隅に置けば、どのようなキャッチングが良いのか自ずと導き出せるだろう。

 

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