心も体も暖かい家づくり

おかげ様で「マイホーム計画」2年連続アクセス数1位を頂けました

失敗しない家づくり~季節を通してイメージ~

家づくりに優先順位はつきものだ。
マイホームに上限なくお金をつぎ込める人はそうはいない。
限られた予算の中で、いかに自分達の要望を詰め込めるか試行錯誤する。

マイホームを考え始めてから間取りや仕様を確定させるまでの期間が短い人に陥りやすいミスがある。

  • 自分達の生活をイメージできていない
  • 仕様確定時の季節に流されやすい

特にこの2点はありがちなため注意が必要だ。




生活がイメージできていない

アパート暮らしの家族が初めてモデルハウスや建て売りを見学したときの感動は大きい。
また同様に初めて間取り図を作成してもらったときの感動も大きい。
間取り図と共にいただいた見積書も予算内なため契約。
これだけは避けたい。

この間取りには家族の生活スタイルがどれだけ組み込まれているだろうか?
『4部屋ほしい』『LDKは20畳以上』
このような要望が通れば良いのか。
自分達の生活を振り返り、より快適に生活できるようアレンジしてみよう。

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・エアコンの風が苦手

『エアコンの風は嫌いだから、夏場はなるべく使わない生活をしたいな』

であれば風の通り道を計画しよう。
風の性質を考えれば、一部屋に対して2つ以上の窓を設置しなければ流れにくい。
できれば対面(南北がベスト)に付けれれば、部屋全体を風が通り抜ける。
最低でも2方向に取り付けたい。

また考え方を変え、熱を家の中に入れない工夫も効果がある。

  • 軒や庇で窓の外で熱を遮る
  • 断熱カーテンで室内に日射を侵入させない

このような工夫で室内温度が大きく変わる。
結果としてエアコンの使用頻度も減るのだ。

・帰ったら手洗いうがい

玄関からリビング・ダイニングを通って洗面所。
これでは家の中にたくさんの菌を持ち込むし、手洗い前にドアの開け閉め回数が増えれば撒き散らす様なものだ。

なるべく玄関付近に洗面所か手洗い場を設けたい。

・庭でBBQ

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マイホームで大人気なウッドデッキ。
更には庭でBBQを夢見る家族も多いだろう。

しかし現実はどうだ。
BBQをやるきっかけが少なければ、準備・片付けが億劫になり年に1回するかしないか…

キャンプ大好きアグレッシブ家族や現在もよくBBQをする家族ならまだしも、今まであまりしてこなかった家族が『マイホームを機会にBBQを頻繁にする!』なんてことは極めて希だ。

現状と将来を照らし合わせ、優先順位を考えてほしい。

・収納計画

陥りやすい収納場所不足。
収納場所が無くなり置き型収納ボックスを買い足す人も多いだろう。

現在家にある物をどこにしまうか、増えるであろう子供グッズの収納場所も計画が必要。
少し多いくらいの収納場所を計画しよう。

季節に流されやすい

間取りや仕様を決める際、打ち合わせ時期と出来上がる家は大きく関係してくる。

冬場であれば床暖房や断熱性能に目がいきやすい。
夏場であれば『快適さ』よりもデザインや家の大きさに魅力を感じる。
現にハウスメーカーでは、夏と冬で営業方法を変えている。

こちらも失敗例を見ていこう。

・夏場を意識しすぎた

夏でも快適に住みたいと風通しを考え、大きな窓を多く設置。
風通しは良く夏場は快適。
しかし冬はどうだろう。

家の中で熱の出入りが一番多いのは窓だ。
猛暑日は流石にエアコンをつけるため窓を閉める。
すると大きなから熱が入り込み、部屋がなかなか涼しくならない。
また、冬場は部屋が暖まりにくい。

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・冬場を意識しすぎた

窓を極力無くし、付けても小窓のみ。
もちろん熱は逃げにくく、部屋の中は暖かいかもしれない。

しかし窓が少ないため部屋全体が暗く、一日中電気をつけて生活。
また壁の面積が増え解放感もない。

夏冬通してみて、程よいバランスをとるこが大切だ。
しかし快適性・電気代を考えたとき『冬を主とした家づくり』をした方が間違いはない。

・家の大きさ・デザインにばかり投資

家での居心地の良さ(快適性)を広さやデザインだと思い、断熱性能に無頓着だと危険だ。

家が大きく断熱性能が低ければエアコンの効きが悪く、夏は冷めにくく冬は暖まりにくい家となる。
そんな家で電気代が気になりエアコンを我慢したとしよう。
快適性が損なわれるだけでなく、健康にも害がでる。

若いうちは何とかなるかもしれない。
(いや、ならないだろう…)
人間誰しも老と共に体は弱くなる。
老いた体で電気代を気にして我慢の生活をしたと考えると…。

家と健康はとても密接な関係にある。
一番重要なことは何なのか。
しっかりと自らの頭で見定めてほしい。

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家づくりに大切なこと

ここまでお読みいただければお気づきだろう。
これからマイホームを考える方はまず

  • 今の生活を振り替える
  • 新しい生活をイメージ

これらを意識すれば、まず失敗はないだろう。
そしてなにより大切なことは

『一年を通して振り返りとイメージする』

各季節だけでなく、1年を通して行おう。
これができれば打ち合わせで自分達の要望をしっかり伝えられ、より満足度の高い家になることを約束する。


おわりに

家づくりはとても楽しい。
急ぐ必要はない。
ゆっくりと楽しめばいいのだ。
ただ初動を早くとる必要はあるが。

振り返り・イメージを意識して生活すると思わぬことに気づく。
これらは我が家で実際に感じたことだ。

『電動自転車の充電が面倒(持ち運びバッテリー)』
→玄関にコンセント、充電スペースを設置

『この吐き出し窓は出入りがほとんどない』
→人の出入りが少ない吐き出し窓は、腰高窓(こしだかまど)に変更

『子供が風邪を引いた時、2階の寝室で1人にさせたくない』
→1階リビングに畳スペース又は和室を設置

小さな気付きが素敵な家を、自分達家族に合った家をつくる鍵なのだ。

季節毎に気付きは変わってくる。
マイホームを購入するのであれば、最低でも1年は振り返り・イメージを続けてほしい。

こんな話を聞いた。
ハウスメーカーは営業方法だけでなく、CMも季節毎に変える。
その季節に合わせたCMで、視聴者の心に入り込むのだ。
そう思うと「あったかハイム」が印象的なセキスイハイムは冬しかCMを見ない気が…。

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