Panasonic・LIXIL・TOTOのトイレを見て回った。
私の心を掴んだのはTOTO。
性能面・デザイン面で他社の追従を許さない。
今回は我が家が検討している『ネオレストDH』『ピュアレストEX』『レストパル』の商品のメリット・デメリットを踏まえて紹介していく。
我が家の新築予定~トイレ編~
限られた資金の中でより良い家にすべく、様々な設備に優先順位を決めている。
断熱性能やメンテナンス面は優先順位が高いのに対し、トイレをはじめとした水回り機器は優先順位が低め。
予算オーバーした際には真っ先にコストカットをする部分だ。
トイレはメリハリをつけて採用すると決めている。
来客時や家族の使用頻度が高い1階は性能・デザイン共にこだわる。
一方2階は『あればいい』程度の位置付け。
1階
・ウォシュレット
・便座ヒーター
・清掃のしやすさ
・デザイン
2階
・便座ヒーター
こだわりは一目瞭然。
TOTOでは1階に『ネオレストDH』又は『レストパル』を採用、2階には『ピュアレストEX』を採用しようと考えている。
それではメリット・デメリットを踏まえて見ていこう。
TOTO全般のメリット
なんといってもTOTOの魅力は陶器のトイレ本体。(座面は樹脂)
Ce FiON tect(セフィオンテクト)と呼ばれる技術により、表面に汚れが着きにくい。
こちらがその実験↓
大きく『×』を書いたが、従来の陶器(左)には鉛筆の書き跡が残るなか、セフィオンテクト(右)にはほとんど書き跡が残らない。
これは表面の凹凸を陶器ながらも無くすというTOTOの独自技術で、汚れが付着しにくいのためだ。
1200℃の高温の窯でじっくり焼き上げるため綺麗が長続きし、40万回のナイロン不織布たわしで擦るテストでも傷ひとつつかない。
また『プレミスト』という技術。
便器に水を吹き掛け水を吹き掛け、水のクッションをつくりだす。
セフィオンテクトとの相乗効果で、便器を汚れから守る。
これらがTOTOトイレには着いており、汚れが着きにくく落としやすい秘訣だ。
では次に各トイレのメリット・デメリットを見ていこう。
ネオレストDH
TOTOの中で一番安価なタンクレストイレ。
シンプルで主張しすぎない落ち着いたデザイン。
メリット
・フチなし形状
便器のフチがなくお掃除が楽になった。
横から見るとこのような形状。
(左側がネオレストシリーズ・右側がその他のシリーズ)
・きれい除菌水
薬品を一切使わず、電金分解にて通常の水を除菌水に変化。
時間が経てば元の見ずに戻る仕組みだ。
こちらでウォシュレットノズルを毎回洗浄することにより、常に清潔なノズルを使用することができる。
・節水効果
大3.8L/小3.3Lと高い節水効果を発揮。
従来のトイレと比べ年間15,000円の節水だ。
・ウォシュレットタイプ
ウォシュレットから噴水されるお湯の暖め方には2パターンある。
噴水する直前に暖める『瞬間式』
お湯を温め保温しておく『貯湯式』
電気代でみると瞬間式の方が安い。
ネオレストDHは瞬間式を採用している。
・リフトアップ
便座と便器の間に隙間がある。
この隙間に汚れが溜まりやすい。
しかしトイレ本体脇のボタンを押すと便座が持ち上がる。
このリフトアップ機能により隅々まで拭き取りが可能。
デメリット
・便座と便器の隙間
メリットで紹介したリフトアップ。
そもそも隙間がなければ汚れがつかない。
もちろん隙間がないタイプも存在する。
・価格が高い
Panasonic・LIXILの同等グレードのトイレと比べ、頭ひとつ抜きでている。
価格を見なければ文句なし、TOTOがナンバーワン。
レストパル
一見タンクレスにしか見えないこのトイレ。
これでタンク付きと言うのだから驚きだ。
「タンクは一体どこに?」
⇒裏の収納箱に隠れています。
なんとも面白い。
それではレストパルのメリット・デメリットを見ていこう。
メリット
・手洗い付き
通常は手洗いを付けると一番安いもので定価4.5万円はかかるが、このトイレは手洗いがオプション無しで付いてくる。
トイレ内で手洗いを済ませたい私からしたら嬉しい標準装備だ。
・収納
タンクを隠す背面部分。
両脇は収納となっており、小物を整理するのにも便利。
こちらもオプションでなく標準装備だ。
同じサイズの収納をオプションとして付けると13,700×2=27,400円となる。
手洗いと収納をオプションとして着けず1つの商品でまとめてくれ、デザイン的にも良い。
またこの収納のおかげで配線が見えない。
他のトイレはこのようにウォシュレットの電源が見えてしまう。
・便座きれい
ネオレストにも付いていたきれい除菌水。
ネオレスト同様、ウォシュレットノズルを清潔に保つために使用。
ただレストパルはそれだけではない。
トイレ使用後にプレミストのように便器に吹き掛け、除菌をしてくれるのだ。
プレミストは通常の水で、使用前に汚れを落としやすくる機能。
一方こちらの除菌水は使用後に除菌。
レストパルは使用前後の両方で噴水し、清潔に保つのだ。
・ウォシュレットタイプ&フチなし形状
瞬間式・フチなし形状はネオレストにて説明したので省略。
デメリット
・節水効果
大4.8L/小3.6Lと高い節水効果を発揮。
従来のトイレと比べ年間14,200円の節水だ。
ネオレストが大3.8L/小3.3L、従来のトイレと比べ年間15,000円の節水だったため、レストパルの方が劣る。
・清掃面
ネオレストはリフトアップにて拭き取りがしやすかった。
しかしレストパルは取り外し式。
本体脇のボタンを押し取り外すのだが、なかなか力を使う。
正直めんどくさい。
・価格
レストパルはネオレストより定価で1~3万円高い。
やはりタンク付きで価格を抑えても、手洗い・収納のためか価格が上がってしまった。
・圧迫感
トイレ後部に収納箱があるため17~25cmトイレが狭くなる。
タンクレスタイプより圧迫感を感じるだろう。
ピュアレストEX
ウォシュレットを無くし価格を抑えたピュアレスト。
タンク付きトイレにしては可愛らしいシルエット。
陶器ながらも全体の曲線美がとても美しい。
メリット・デメリットを見ていこう。
メリット
・手洗い
2階には洗面化粧台を設けないため手洗い機能は必須。
・価格
ネオレスト・レストパルの紹介にて『TOTOのトイレは高い』という印象を抱いた人も多いだろう。
あながち間違いではない。
ただこのピュアレストはPanasonic・LIXILの一番安いトイレよりも更に安い。
なのにデザインは美しい。
非常にコスパの良い商品だ。
デメリット
・圧迫感
レストパル同様、タンクがあることから数cmトイレが狭くなる。
・除菌水なし
ウォシュレットが無いためノズル洗浄は無し。
『便座きれい』の除菌水もない。
・節水効果
大4.8L/小3.6Lと高い節水効果を発揮。
従来のトイレと比べ年間14,200円の節水だ。
レストパル同様、ネオレストに劣る。
おわりに
トイレは1・2階揃えようと考えている。
1階部分は価格が上がるが2階部分で抑えることができ、結果PanasonicやLIXILと変わらない価格になった。
デザイン・性能で他社を圧倒するが、商品バリエーションが豊富なことから価格調整がしやすかった。
グレードを下げてもデザイン性が損なわれないのも魅力の1つだ。
3社を見ての印象は
低価格のPanasonic
間をとるLIXIL
王道のTOTO
何度も3社のショールームに足を運び見定めた結果TOTOに辿り着いた。
私はTOTOの回し者ではない。
でもTOTO信者になってしまったかもしれない。
Panasonic・LIXILのトイレ紹介はコチラ↓
比較しやすいようメリット・デメリットをまとめたので、自分に合うトイレを見つけてほしい。
それにしても1階トイレはネオレスト・レストパルで悩む。
デザインのネオレストか性能のレストパル。
価格こそレストパルの方が高いが、ネオレストに収納をプラスしたらほぼ同じ価格になるだろう。
ただネオレストには手洗いが無いため、一旦トイレを出て洗面台で手を洗う…
悩ましいところだ。
あなたならどちらを採用する?
追記
建築業者と相談の結果、トイレは1階2階両方ともネオレストに決定。
性能・価格だけでなく『トイレも空間の一部』であることを学び、心地よさを追求しました。