清潔観溢れるシンプルな外観。
足裏から伝わる温もり。
家中温度差のない快適性。
宿泊体験にて一条工務店の虜となった。
そこから本格化する打ち合わせ。
月1~2回のペースで半年通い、我が家が出した答え。
『一条では家を建てない』
いや、正確には『建てられなかった』と言った方が正しいのかもしれません。
理由は分かりきっていました。
"価格"と"家の大きさ"、この2つが私の求めるゾーンでは実現できない。
…それだけです。
一条以外では建てたくない
様々なハウスメーカー・工務店・設計事務所を見て周り、候補に残る所とは打ち合わせを重ねました。
最終的に候補に残ったのは3つ。
安価で大きな家を建てられるレオハウス。
無垢+床暖房とお洒落な空間のユニバーサルホーム。
圧倒的な性能の一条工務店。
ユニバーサルホームと一条工務店では冬に宿泊体験もさせてもらいました。
やはり体験による比較は大きいですね。
心は一条工務店。
大きい家を求めていたこと、お金に限りがあることからハイグレードのi-smartでなくワンランク下のi-cubeを選びます。
『例えグレードを落としたとしても"一条の家"に住みたい』
『一条以外の家は建てる価値がない』
大袈裟かも知れませんが、本当にそう思っていたんです。
でも突き付けられる現実…。
坪単価値上げ
私の希望予算では最終候補3社で建てられる家の大きさはこちら。
レオハウス→33坪
ユニバーサルホーム→30坪
一条工務店→28坪
※ 延べ床面積(バルコニー・ベランダ抜き)
レオと一条では5坪の差…。
5坪あれば6畳の和室に4畳のワークスペースまでつくれますね。
この差をアイディアでカバーしようと担当営業マンと打ち合わせを重ねます。
満足のいく間取りが完成したら契約をする予定でした。
ただ…。
打合せ→修正→打合せ→修正…。
この繰り返し。
その間に月日は流れます。
そして無情にも上がる一条の坪単価。
うかうかしている間に毎月5,000円ずつ坪単価が上がっていきます。
『早く契約をして坪単価を確定させたい!』
『でもこの間取りでは…(-_-;)』
『お願いだから満足いく間取りを提案して!』
そんな焦りながらの家づくりでした。
しかし優柔不断な私は契約をして坪単価を確定させられません。
「大丈夫ですよ。契約後なら設計士が入るので、私よりもっと素敵な提案をしてもらえます」
営業マンに言われるも決心が付きません。
そう、私は石橋を叩いても渡らない性格のようです。
家の大きさと価格
気がつけば最初に見積を出してもらったときから、坪単価は2万円も値上げされています。
28坪の家では税込みで60万円も増えてしまいました。
まだこの時点でも求める間取りは見えてきません。
これ以上長引けば更に値上げのダメージが増えていきます。
家を小さくしなくては予算内で家が建たなくなってしまいます。
そして告げられる営業マンからの最終宣告。
「これ以上私に出来ることはなく、このプラン以上の家を求めるなら契約し設計士と打合せをするか一条を諦めるしかないでしょう」
私の出した答えはお分かりですね。
"私では一条で家を建てられない"と断念しました。
もう後悔の連続ですよ。
私にもっと決断力があれば…。
早々に契約だけしておけば…。
言い訳
ここからは苦し紛れの言い訳、私の本心です。
『契約前に設計士と打合せが出来たら』
『坪単価値上げが無ければ』
この2つがクリアされていたら、私は今頃i-cubeに間違いなく住んでいました。
当時はオリンピック前の建築ラッシュシーズン。
職人確保が難しく坪単価値上げも苦渋の選択だったそうです。
また契約前の設計士打合せもハウスメーカーでは定番ルール。
どこかで線引きをしないと一定のサービスを大勢の利用者に提供できませんもんね。
昭和時代の『あなただけ特別に!』的なノリ、大企業には尚更難しいのでしょう。
どちらも時代の産物なのかな。
せめて坪単価値上げが始まる前に家づくりを始めることが出来ていれば…。
今の住まい
結局のところ私は一条でもユニバーサルでもレオでも家を建てませんでした。
いや、ハウスメーカーで家を建てること事態が私で出来なかったのだと思います。
最後に私が選んだのは地元の設計事務所。
清潔間のあるタイル張りでも、高性能をウリにするわけでも、床暖房が入っているわけでもない設計事務所です。
最後に行き着いた家の答えが"心地よい空間デザイン"でした。
"デザイン"だなんて、当時の一条信者だった私からしたら考えられない選択でしょう(笑)
しかも28坪の家で小さく諦めたのに、今の住まいは27坪。
バルコニーを抜く居住スペースに関しては24坪です。
小さくなりましたね。
更に私が一条での家を諦めた時のコミコミ坪単価は84万円。
そして今の住まいは坪単価100万円。
両方の見積書や明細は下記の記事で紹介しています。
家は小さくなり、坪単価も上がり、結局は予算内で収まらず大幅にオーバー。
石橋を叩き続けたのにこの結果です。
強がりかもしれません。
でもこの家を手にすることが出来て、家族とこの家に住めて今は幸せです。
どこで私を変えたのか?
これだけは断言できます。
建築士の提案力と人柄。
たったこれだけです。
我が家にあったら家のカタチを提案してくれ、ファーストプランで私たち家族の心を鷲掴みし引き込みます。
今までハウスメーカーで続けてきた打合せとは比較にならないぐらい短い時間で契約まで進みました。
提案力のあるパートナー選び
繰り返しになりますが、一条の担当営業マンに優れた提案力があれば私はi-cubeに住んでいました。
言い方を変えれば優れた提案力を持つパートナーを見つけることさえ出来れば、家づくりの半分は終わったようなもの。
ただハウスメーカーや工務店では『最初に対応した人=担当営業マン』となるケースがほとんどで、後々になって変えてもらうのは難しいです。
であれば建築業者を選んでから担当者の提案力を見定めるのではなく、担当者の提案力を確かめてから建築業者を選んではどうでしょう。
現に私は 「タウンライフ家づくり」 を活用して提案力を比較しました。
また、複数社から提案された間取りを比較し、自分に合う間取りを研究しました。
タウンライフは建てたいエリアを施工エリアに持つハウスメーカー・工務店・設計事務所が無料で間取りを書いてくれるサービスです。
土地が決まっていればより具体的な間取りを書いていただけます。
↓実際に私が書いていただいた間取りはこちら↓
ユニバーサルホームから頂いたオリジナル間取り
地元工務店から頂いたオリジナル間取り
また間取りで提案力を比較できるだけでなく見積りも出してくれ、更には土地探しも行ってくれます。
ちなみに私はこのサービスで現在の土地を見つけ購入しました。
「タウンライフ家づくり」はネットで希望の住まいを入力するだけで複数社から間取りが届きます。
入力時間は多く見積もって10分。
実際に利用した体験談とメリット・デメリットは「自分達家族だけのオリジナル間取りを無料で複数社からもらう方法」にて紹介しています。
おわりに
一条での家づくりを断念したことで新しい家のカタチを知ることが出来ました。
ただ今でもハイドロテクトタイルの家を見ると視線を持っていかれます。
私の住む分譲地にi-smartのお宅があり、子供同士が遊ぶことから話をするようになりました。
そして失礼ながら気になっていた質問を…!
「先月の電気代いくらでした?」
やっぱりこれが気になるんです。
i-smartのお宅は電気代が1.6万円で、実は我が家も同じ月の電気代が1.6万円。
まだ床暖房を付けているシーズンです。
『あれっ?i-smartってこんなもん?』
いやいや、我が家は他にガス代が6千円。
i-smart様はもちろんオール電化。
がっつり差が出ましたね(笑)
恐るべし一条工務店!