業者からの電話でマイホーム計画が白紙になった我が家。
契約の解約申し入れがあった。
その理由は…
今回の建築トラブル記事は長くなってしまい、5回に分け紹介。
今回は2記事目。
初めから読まれた方が全体像が把握できます。
理由
もちろん業者にも断る理由がある。
大きな理由は私が家づくりに拘りを持ちすぎたため、業者がこれ以上労力もお金も使えないから。
確かに何度もプラン変更をお願いしては、間取り図を書いてくれた。
ただその変更は意地悪にお願いしたことなど一度もない。
日当たり・動線・外観バランスなどその時々により理由は異なるが、より良い家にすべく改善を繰り返した。
今回もそう。
強度に不安があり、窓・柱・壁の位置を変更したり追加することで、強度を上げられないか相談した。
すると改善案でなく「付き合いきれない」と断りの電話が入ったのだ。
請求
「とーいちさんの家は建てられません。報酬金の81万円(75万円+消費税6万円)は全額お支払いください。お支払いいただければ間取り図はご自由にお使いいただけます。この間取り図をもって別の建築会社で建てればいいじゃないですか」
あまりにも無責任なことを不意打ちで言われパニック状態の私。
言葉が出てこなかった。
やっとの思いで出た言葉。
「後日折り返しお電話します」
それでも業者の口は止まらない。
「あなたはやりすぎだ。あなたが望む家を建てられる工務店・ハウスメーカーは、日本中探してもどこにもない」
電話を切りたかった。
マイホーム計画を潰されただけでなく、私の家づくりを全て否定された気持ち。
絶望と恐怖から返せる言葉は「後日折り返します」だけ。
代案
いくら電話を切ろうとしても業者の口は止まらない。
「納得がいかないのなら支払わなくて結構ですよ。その代わりこの間取り図を使って家を建てないでくださいね。そして我々はこの間取り図を別で使うかもしれませんよ」
「それでも構いません」
頭は回っていなかったが、反射的に言葉が出た。
きっとこの時にはもう、業者を信用できていなかったのだろう。
早く縁を切りたかった。
この決断は正しかったと、今でも感じている。
業者は驚いたのか攻撃的だった口調から一変、私をなだめるよう穏やかな口調になった。
「常識的に考えて下さい。こちらは労力もお金もたくさん消費した。それ相応の対価を支払うのが筋でしょう」
あきらかに態度が変わった。
これには私も驚いたが、言えることはこれだけ。
「後日折り返しお電話します」
この日の電話はこれで終わり。
懺悔
マイホーム計画が白紙になった。
妻になんて言おう。
私の電話の様子からただ事ではないと、子供たちの寝かしつけを始める妻。
電話が終わっても寝室から子供たちの声がする。
まだ寝てないのか。
1人リビングで頭の整理を始めた。
だが整理なんてできやしない。
まだパニック状態。
子供たちが眠り、妻が私のもとへ。
妻の顔を見たとたん涙が込み上げてきた。
「ごめんね」
これ以外の言葉が出てこなかった。
不安
一晩明け、昨日よりは少し落ち着いていた。
頭も回るようになった。
契約書を交わしているのだから報酬金の支払いは仕方ないのか?
でも断りを入れてきたのはあっちだよな?
そもそも契約金でなく報酬金とはどういう意味だ?
契約期間は家の引き渡しまでなのに、途中で業務を投げ捨て全額請求っておかしくないか?
この業者で建てられないということは、また1から建築会社を探すってことだよな?
そうなると2019年8月までに引き渡しも不可能?
子供の転園手続きも保留にしないと…
あれ?消費税増税に間に合わなくなり、2%上がると…40万円上がる!?
この間取りに合わせて購入したエアコン・オーダーダイニングテーブルはどうしよう…間取りが変われば、とうぜんサイズも変わってくるよな…
他にも家具・家電を総額75万円も買い始めてしまった…キャンセルできるのかな?
2020年1月下旬までに引き渡しができないと、土地代を住宅ローン減税の対象から外されてしまう…
なんの知識もない夫婦2人だけで話し合っても不安が膨らむだけ。
次の家づくりに取り掛かれぬ日が続くのなら、81万円支払って楽になりたい。
業者と1日でも早く縁を切りたい。
ギリギリまで追い込まれていた。