心も体も暖かい家づくり

おかげ様で「マイホーム計画」2年連続アクセス数1位を頂けました

伊礼智氏設計住宅『i-works 4.0』写真35枚で感動を伝えます

『小さな家の設計と言えば伊礼智(いれいさとし)さん』
日本全国から伊礼さんが設計した家を見学にやってくる。

自分の家を真似される事を好まない設計士が多いなか、『どうぞ真似して下さい。皆で一緒に良い家を建てましょう』と言わんばかりにオープン。
伊礼さんの学校を卒業した門下生達が日本各地でその知識・技術を奮う。

今回は栃木県栃木市にある牧田工務店さんのモデルハウス『i-works 4.0』を見学。
伊礼さんが設計し牧田工務店さんが建設。

延べ床27坪のほぼ平屋。
なんとも趣のある空間におっとり。

『こんな家のかたちがあるとは』

まさにスローライフ。
それでは伊礼さんの世界をご覧あれ。




外観

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主張することなくその地の景観となる外観。


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広々としたエントランスと、野外物置は住み手の事を考えに考え抜いた証。


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外壁には杉を使用。
自分でメンテナンスができ、トータルコストを抑えられる。


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この落ち着きが杉の魅力。
『かっこいい黒』ではなく『馴染む黒』が特徴。
煙突は薪ストーブのため。


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野外物置も薪置き場として大活躍。

LDK

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キッチン側から撮影。


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丸テーブル・照明・椅子・薪ストーブ。
いずれも主張することなく、空間のバランスを整えてくれる。


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薪ストーブ脇には大開口窓。
フレームがなくすっきり。
そしてこの光と陰。
明るいだけが良い家って訳じゃ無いんだな。


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窓を開ければ自然と子供たちは吸い込まれていく。
親はお気に入りの椅子に包み込まれ、そっと見守る。


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外の視界もやんわり遮断。
中から外が見えても、外から中は見えません。


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このソファは伊礼さんが設計したもの。
主張しすぎず部屋を見守る。


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ソファとダイニングとウッドデッキのちょうど中心に位置する薪ストーブ。
優しい温もりに包まれる。


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床材は外壁同様に杉を使用。
とても柔らかく肌触りが優しい。
傷がついても目立ちにくい。


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OMソーラーを使用。
このガラリから暖気ほんわり。


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キッチンは実用的なコックピット型。
体の回転だけでどこにでも手が届く。


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人目がつきにくい場所へゴミ箱。
キッチンの暖房も足元から。


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丸テーブル脇に設置された階段。
とても急で秘密基地への入り口みたい。
階段から覗くライトに感動。


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そして1階に大型収納。
行き止まりがなく動線の1つとなりストレスフリー。


お風呂

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下半分が既製品のユニットバス。
上半分は手作り。
そう、ハーフユニットバス。
こちらも杉に囲まれ疲れを癒す。


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洗面所もオリジナルで抜かりはない。
いや、むしろバランスを整えたオリジナルでないと浮いてしまう。


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コルクの床材で水濡れも安心。
そしてコルクの踏み心地がたまらなく優しい。


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収納だって忘れてない。
コーナー部分を無駄なく有効活用。

上へ

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上を見上でまた感動。
小さく区切ることなく、2階空間も合わせてLDKとすら感じる。


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光の優しさも感じられる吹き抜け。
小さなキッチンが小さく感じない。


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階段を昇るとエアコンの登場。
そういえば1階にはエアコンが無かったな?
そう、このエアコンが家中で唯一のエアコン。
暖房時はOMソーラーを併用。


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階段の上は趣味の部屋。
リビングで寛ぐ家族を感じながら机に向かう。


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反対側には3畳の畳コーナー。
天井の勾配がまた心踊らせる。


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そして腰だか窓はまさかのバルコニーへの出入口。
吐き出し窓でないと出入りができないという固定概念を崩された。
一目惚れ。


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視線が抜ける。
そして目の前には女子高校。
うん、ノーコメントで(笑)



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1階を見下ろし気づかされた。
『必要なところに必要な光』
明るくないが明るく感じたのは、人が集まる場所に光を照らしているから。
そして『光と陰の心地よさ』がより深く理解できる一枚だった。

寝床

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寝室も明るすぎず必要なぶんだけの灯り。
だってこの部屋は寝ることが目的だもんね。


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でも布団に横になり上を見るとこの解放感と気の温もり。
これはズルい。
どの部屋も居心地が良すぎる。


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寝室の収納は至ってシンプル。
だけどなんだろう。
この扉がまた素敵に感じてしまう。

人生を変えた一冊

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短い時間ではあったが、伊礼さんの住み手への配慮を十分に感じることができた。

あの本に出会ってから私は伊礼さんの虜になった。

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そう、このちょうど真ん中にある本。
『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』
この本は私が読んできた何十冊とある住宅関連の本で一番のお気に入り。
何度読み返しただろう。

伊礼さんの家への探求心、優しさ、生きざまを感じる一冊。

是非とも読んでもらいたい。
そして気づくでしょう。
家は大きさこそが大切ではない。
『広く感じること』こそが大切なんだと。
そこに心の豊かさがあることを。


おわりに

この記事で伊礼さんの魅力が少しでも伝われば幸い。

ただ伊礼さんの家は写真では伝えきれない。
居心地・触り心地・質感…
自分の目で見たとき、本物の感動を味わえます。

是非とも伊礼さんが設計されたモデルハウスを見学してみてください。
日本中にいくつかあります。
『i-works ○○』(○○は地名)と検索すれば、お近くのモデルハウスが見つかるでしょう。

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