間取りや外構、細かなプランがほぼほぼ決まり、金額が合えばレッツゴー!
我が家の現状です。
そんななか初めて見積書とご対面。
『長かった家づくりもついに形になる♪』
そんな希望から一転…。
希望予算から500万円オーバー!
マジか~(T-T)
今記事では我が家の苦悩、そして出した答えを紹介していきます。
希望予算
まず我が家は既に土地を購入し、その土地分のみ住宅ローンをスタートさせています。
今後は家を建て、2つめの住宅ローンを組む予定です。
銀行によっては土地と建物を別々のローンで組むことができなかったり、1つのローンにまとめて、間の期間が1年という制約や繋ぎ金が必要なケースもあります。
土地のみローン開始!土地代・諸費用を細かく紹介します
土地以外にかかる費用は大きく分けて3つ。
「家」「外構」「諸費用」
建築士さんの希望で、この3つを合算したトータル金額を我が家の希望予算として伝えました。
そこには『建物だけでなく、外構も含めて家』という建築士さんの思いが込められています。
諸費用についても、建築素人の私が調整するより、プロである建築士さんが調整することで満足度の高い家が建つと教わりました。
希望予算を伝え、打ち合わせも本格的にスタートしていきます。
しかし見積りが出る一ヶ月前、建築士さんより…
「物価上昇で建物価格も1割程上昇傾向です。最近提案した他のお宅も同じ理由で予算オーバーの提案をすることになってしまいました。とーいちさん、予算に幅をもたせることはできますか?」
東京オリンピック・消費税増税・人材不足etc…
様々な要因から住宅に関する物価上昇の波が来ていることは耳にしていました。
しかし家族の幸せのためならと
「+100万円までならなんとか工面します!」
しかし見積書の金額は当初の希望予算+400万円…。
- 100万円までは工面するとは言ったが、それでも+300万円…。
しかも一部の諸費用が含まれていない…。
- 地鎮祭・上棟式
- 登記費用
- 水道加入金・検査費
- 火災保険
- 住宅ローン諸費用
これだけの項目の金額が空欄であったり、含まれていませんでした。
ざっと計算して100万円は下らないでしょう。
当初の希望予算より+500万円です。
ん~…+100万円までだったらこのまま着工で良かったのにな(T-T)
建築士さんを擁護するわけではないが…
諸費用に含まれていなかった一部分。
地鎮祭や上棟式のようにやらなければ丸々浮かすことのできる項目、住宅ローン諸費用や火災保険のように私の取引先により変動する項目もあります。
ただ私の過失として希望予算を伝える際に「コミコミでお願いします」と、曖昧な表現をしたのも事実です。
建築士からしたら施主は十人十色。
『何を含めて、何を含めないのか』
しっかりと意思表示をする必要があったのかもしれません。
またこの建築士さんの設計する家はほとんどが手づくりです。
造作棚・扉・収納はもちろん、玄関ドア・造り付けソファー・木製サッシ・きっちんまでオリジナル雪景で職人さんのお手製。
その他にもたくさんの部位が職人さん手によりつくられ、私が要望を多く言えば言うほど、材料費よりも人件費がかさみます。
ハウスメーカーや一部の工務店のように、新建材を組み合わせた『人件費をおさえるため機械に頼った家づくり』に対し、建築士さんが設計した家は、素材を職人の手でつくりあげる『人の手でつくる家づくり』と、大きな違いもあるでしょう。
今回依頼している建築士さんは打ち合わせ途中で1~2枚程度の概算見積りを出さず、仕様がほぼほぼ決まってから100枚程に及ぶ詳細見積りを出すスタイルです。
今までの打ち合わせでは現状の金額を知らない私たち夫婦はたくさんの要望を伝え、建築士さんのフィルターを通し、ある程度の要望は形にしてもらいました。
その多くの要望と物価上昇から+500万円という結果になったのだと感じています。
ただ本音を言えば…。
建築士さんに歯止めをかけてほしかった。
一部諸費用も概算で良いから全て含めて金額調整をしてほしかった。
予算オーバーをしたとしても、もっと現実味のある金額にしてほしかった。
そんなところです。
我が家の決断
500万円を35年ローンにすると月々1.5万円多く支払うことになります。
『なんとか頑張ればいけるんじゃないか?』
正直なところこのプランを気に入っている私は、この家に住みたい気持ちが先行していました。
もうこのまま家を建てようと思っていました。
しかし家計奉行のママは現実を見ています。
『1.5万円払ったら生活がそうとう苦しくなる…』
建築士さんの前では口にしていませんでしたが、表情から分かります。
打ち合わせ中に決断をすることはせず、一旦家に持ち帰り家族会議です。
500万円をどう捻出するか。
月々1.5万円、年間18万円。
月ベース・年ベースで家計の収支を何度もはじき、無駄を削ぎ落とします。
支払えないことはない…きっと…。
でも心の余裕は無くなるよな…。
結果、この家を建てることは諦めました。
次の一手
このプランで家を建てることは諦めました。
が、しかし!
この建築士さんとの家づくりは諦められません。
夫婦共々、今まで見てきたどの家より魅力的だと感じているからです。
家族の幸せを一番イメージできたからです。
惚れ込んだ建築士さんとの家づくりに現実味をおびせるため、見積書から自分達の「欲」を削ぎ落とします。
ウッドデッキ・造り付けソファー・オリジナル物干し・床下エアコン・外構の一部…。
その他もろもろ合わせて150万円の削減。
これ以上はどう削れば良いのか、素人の私たちには分かりません。
そこでプロの建築士さんに相談です。
ただ心の奥底ででは、建築士さんに相談するのに怯えている私たち夫婦がいました。
建築士さんが怖いという訳ではありません。
今回の相談は金額を大幅に下げる事をお願いするため、大きなプラン変更が予想されます。
この建築士さんの前に家づくりをお願いしていた建築業者さん。
大きなプラン変更をお願いしたところ、家の建築事態を断られ、約束以外の報酬金を請求され、弁護士にまで相談に行った経緯があります。
【建築トラブル】「家は建てませんが報酬金の81万円はお支払い下さい」
この時はそうとう苦しかったです。
もう繰り返したくはありません。
これが5カ月前の話。
大きなプラン変更は前回と同じ道を辿るのではないかと、大きな不安がありました。
しかし+500万円でこの建築士さんにお願いするにしても、別の建築業者にお願いするにしても、絶対に心残りは生まれます。
であれば自分達の正直な気持ち
『限られた予算のなかで、この建築士さんと家づくりをしたい』
これを伝えるしかないと答えが出ました。
ドキドキしながら電話をすると建築士さんからこんな言葉が返ってきました。
「まず第一に一緒に家づくりをしてもらいましたいと言ってくれた事が一番嬉しいです。その気持ちを持ってくださっていることで、私も全力で設計できます。もちろんお手伝いさせてもらいますよ。とーいちさん夫婦だけでは調整できない部分も、建築のプロである私ならできる部分がたくさんあります。より満足度の高い家が出来るよう、精一杯サポートさせてください。」
ホント嬉しかった。
「ありがとう、ありがとう。」
混じり気のない、純粋な思いがこぼれました。
新たな希望予算
建築士さんとまた新たな家づくりがスタートです。
とは言ってもまた1からのスタートではなく、現行のプランを少しずつ変え、希望予算まで落とします。
夫婦お気に入りの現行プランはコチラ↓
家族の幸せを願う28坪の間取り
希望予算まで落とせればいいのですが、オーバーした500万円を丸々落とすことはしません。
そこまで落としてしまうとそれこそ求めている家から掛け離れ、心残りが大きくなるからです。
我が家が出せると判断したのは当初の希望予算+200万円まで。
しかも今回の見積りには今まで反映されていなかった一部の諸費用も考慮してもらいます。
その旨を建築士さんに伝えると快諾していただけ一安心。
ただもしかしたら家の大きさを少し削る可能性もあると言われました。
まさにこれですね。
「夢を叶え欲を抑える」良い間取りを手にする3つのコツ
でも私たち夫婦は家が小さくなる事はそこまで悲観していません。
むしろ家が小さくなれば…
- 電気代・メンテナンス費が安くなる
- 掃除が楽になる
- 家族を近くに感じられる
他にも良いことがいっぱいですもん(^^)
おわりに
家づくりはちょっぴり後退なのかな?
でもこれも大切な過程。
今回の見積りはちょっとアレだったけど、良い建築士さんに巡り会えました。
ちなみにこちらが+500万円の間取りです↓
希望予算+500万円で提案された28坪の間取り
1度間取りの微調整をお願いしていて、我が家の要望を丁寧に紡いでくださいました。
プロの経験値・感性には驚かされます。
さて、次はどんな提案をしてくれるんだろう♪
もうワクワクが止まりません!