ついに2018年、大手ハウスメーカー9社の最新売上高・販売戸数が出揃ったことをハウジング・トリビューンが発表。
売上1位はダイワハウス工業。
2位の積水ハウスに倍近く差をつけ独壇場。
戸建販売戸数1位はセキスイハイムこと積水化学工業住宅カンパニー。
賃貸販売戸数1位ダイワハウス工業となった。
売上高
(±○%)→前年比
- 大和ハウス工業/4兆1,435億円(+9.2%)
- 積水ハウス/2兆1,603億円(±0.0%)
- 住友林業/1兆3,088億円(+7.1%)
- 旭化成ホームズ/6,040億円(+2.8%)
- 積水化学工業住宅カンパニー/5,067億円(+2.0%)
- ミサワホーム/3,993億円(+2.8%)
- パナソニックホームズ/3,750億円(+4.9%)
- 三井ホーム/2,617億円(+0.6%)
- ヒノキヤグループ/1,102億円(+5.0%)
9社揃って増収。
積水ハウスは前年に比べ10億円増収だが、パーセンテージにすると0.0%という結果となった。
1~4位までの売上高を比較すると、ほぼ倍の値。
順位以上にその差は大きい。
このランキングは企業全体の売上高を記載している。
戸建販売・受注戸数(棟数)
販売戸数
(±○%)→前年比
- 積水化学工業/10,200戸(+3.0%)
- 旭化成ホームズ/9,848戸(-2.3%)
- 積水ハウス/9,325戸(-7.3%)
- 住友林業/7,628戸(+1.0%)
- ダイワハウス工業/6,524戸(+5.5%)
- ミサワホーム/5,829戸(-3.7%)
受注戸数
(±○%)→前年比
- 積水化学工業/12,140戸(+5.0%)
- 旭化成ホームズ/9,986戸(+2.0%)
- 積水ハウス/8,874戸(+3.5%)
- 住友林業/8,513戸(+11.9%)
- ダイワハウス工業/6,759戸(+3.4%)
- ミサワホーム/6,492戸(+2.9%)
販売戸数・注文戸数共に順位変わらず。
積水化学工業(セキスイハイム)が1位という結果になった。
販売戸数は前年に比べプラスマイナスの差が出た反面、受注戸数は全社プラス。
中でも前年比プラス一桁台が目立つ受注戸数で、住友林業のプラス10%越えは驚異的。
以前調査した大手ハウスメーカーの坪単価では住友林業がどのハウスメーカーよりも高かった。
質を上げた上でそれがしっかりと評価され、契約に至っているのだろう。
賃貸販売・受注戸数(棟数)
販売戸数
(±○%)→前年比
- ダイワハウス工業/37,905戸(-5.8%)
- 積水ハウス/29,501戸(-10.4%)
- 旭化成ホームズ/6,732戸(+2.3%)
- ミサワホーム/2,698戸(-9.4%)
- 住友林業/1,074戸(-20.6%)
- 積水化学工業/740戸(-21.0%)
受注戸数
(±○%)→前年比
- ダイワハウス工業/39,198戸(±0%)
- 旭化成ホームズ/8,580戸(+17.9%)
- ミサワホーム/3,688戸(+6.9%)
- 積水ハウス/3,644戸(-13.8%)
- 住友林業/1,071戸(+13.0%)
- 積水化学工業/1,005戸(-5.0%)
賃貸における販売戸数はダイワハウス工業と積水ハウスがまさに桁違い。
しかし受注戸数においてダイワハウス工業は変わらずだが、積水ハウスは9分の1に落ち込んだ。
あくまでも予想の域を出ないが、東京オリンピックによる海外の投資家達が『2018年までは買い』と判断すると見込んでの経営戦略なのだろうか。
疑問が残る結果となった。
まとめ
戸建においては積水化学工業と住友林業の成長に目が離せない。
また、パナソニックホームズとトヨタホーム(参加のミサワホーム含む)の合併による『プライム ライフ テクノロジーズ』が日本の住宅業界にメスを入れるのかも注目だ。
賃貸においてはダイワハウス工業の不備。
これが賃貸業界にどのような影響を及ぼすのだろうか。
戸建と賃貸において大きく差が出る結果となった今回の調査。
各ハウスメーカーが重点を置く家の在り方、得意とする住宅が大きく見えてきた。