心も体も暖かい家づくり

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工事請負契約したよ。そして設計事務所で住宅を建てるって幸せなことだよ。

工務店と設計事務所と契約

7月14日、工務店と契約をしてきました。

6月22日には設計事務所と結んだ契約は『設計契約』といって、間取りでありプランであり図面など『家の設計』に関わる部分。
そして今回、工務店と結んだのは『工事請負契約』といって、設計図を元に『家の建設』に関わる部分です。

今記事では契約までの流れと、私が契約した工務店と設計事務所についてのお話。
そして設計事務所の魅力をお届けします(^^)



設計事務所であり工務店

設計事務所と工務店で建てた家

我が家がお願いした設計事務所や工務店、なんと代表は同じ方。
所員が5人と小さな工務店。
施工エリアは栃木県内に限られているそうです。

ただ凄腕の代表(建築士さん)は県外からも引っ張りだこ。
設計部門のみ県外からの依頼も受けられるよう、設計事務所を個人で独立させています。

設計事務所も工務店も同じ事務所を使用しているため、今回の工事請負契約は顔見知りの所員さんばかりの工務店です。
安心して判子を押すことができました。
今までの打ち合わせで、工務店の所員さんと色々なお話が出来ていたのも安心に繋がりましたね。

契約のいろいろ

工事請負契約書と設計契約書

よくハウスメーカーでは『設計契約』を『仮契約』に、『工事請負契約』を『本契約』に言葉を置き換えています。

仮契約という言葉から、キャンセルが出来そうな気がしますよね。
でも本質は設計契約であり、キャンセルには相応のお金が請求されます。

我が家の場合は全てのプランを確定させてから設計契約と工事請負契約を結びました。
というのもこの建築士さん、ハウスメーカー的な家づくりが好きじゃないのかな?
『家づくり=金儲け』のように捉え、早足で仮契約まで持っていくスタイルが好きではないように感じます。

「家はそこに住まう人がいて、初めて家となる」

打ち合わせ初期段階で言われた、私の心に残るフレーズです。

『こちらは誠心誠意を持って設計しますから信用してください。私もあなたたち家族を信用していますから』

こんな想いから設計契約を結ぶ前に家の設計を資金面も含め全て確定させ、それを住み手が受け止めてくれたら設計契約を結びます。

今まで大手ハウスメーカー・ローコストハウスメーカー・地元工務店で家づくりをしてきましたが、どこも早い段階で仮契約(設計契約)を求められ、イメージが固まらないままその住宅会社と契約を結ぶことに不安が拭えなかった私としては嬉しい限りです。

お金と信頼関係

家の見積書

正直なところ、今までの住宅会社とは価格も桁違いで上がっちゃいましたね(笑)

でもそこをカバーする方法も提案してくださり、トータルの予算からはそこまでオーバーせずに計画できました。

例えば…

  • 家を小さくする
  • 外構や家具もトータル設計
  • 住み手の欲を排除
  • 経年劣化の建材を使わずメンテナンス費を抑える
  • 自らメンテナンスできる家

これらの積み重ねで、今まで延床面積30坪以上必要だと思った家が、延床面積25坪前後の家でも心地いい生活ができる事を知れました。
そしていつの間にか『むしろ小さな家の方が良い』なんて思えるほどに(^^)

25坪の我が家の間取り

でも何より予算オーバーでもこの家を建てたいと感じれたのは、建築士さんを信頼できたからです。

今まで数えきれないほどの住宅会社を見てきましたが、この建築士さんほど施主を思った方はいません。
私たち夫婦でも気付かなかった『我が家の心地よい生活方法』を見抜き、そしてゆっくり教えてくれた。

こんな家づくりができただけで私は幸せです(^^)

建築士への偏見

建築士に書いてもらった住宅イメージ図

「設計事務所の建築士に頼みました」

こんな話を職場ですると驚かれます。

「お金かけるな~」
「俺らの給料で払えるのか?」
「どんな奇抜な家になるんだろう」

みんな『設計事務所』や『建築士』というものに抱く率直な感想を言ってくれたり、はたまた心配をしてくれます。
きっと1年前の私でも同じことを思ったでしょう。
でも実際に話して、プランを提案してもらい気づきました。

設計事務所は高い訳じゃない。
全然奇抜な家じゃない。
むしろシンプルすぎるくらい。

そして職場の人たちに伝えます。

「あなたの家より安いですよ(笑)」

これには建て売りやローコストハウスメーカーで建てた人もビックリ(^^)
そしてたくさんの人が
「設計事務所に話を聞きに行けば良かった」
って言っています。

みんなイメージが先行し、食わず嫌いで行かないだけだったんです。
どうしても認知度の高かったり、紹介された住宅会社から見に行って決めちゃうんですよね。

もっと世間一般的に
『庶民でも設計事務所で建てることは全然できる』
『設計事務所に支払う設計料は払う価値があり、それ以上の家を提案してくれる』
これが伝わってくれたら嬉しいかな(^^)

日本に「NO!」をつきつける建築士さん

建築士が作った我が家の模型

契約の判子を押す前にちょっと意地悪な質問をしてみました。

「日本の住宅、町の工務店や小さな設計事務所が建てにくい基準にしようとしていますよね?延期にはなりましたが…。あの基準が適用されたら建築士さんの家づくりはできなくなります。そうなったら建築士さんの設計事務所も工務店も潰れちゃいませんか?私としては家を建てた会社が潰れるのはもちろん嫌です…」

建築士さんの目付きが変わりました。

「ハウスメーカーだけが家を建てやすい基準、あれが成り立つはずがありません。今の日本の家を支えている工務店のことを無視している。そんなことさせません!」

建築士さん、あの基準のこと、やっぱりよく思っていなかったんだ。
共感できる価値観で良かったです。
そして最後に。

「もしあんな基準を無理強いしてきたら、私はこの建築士免許を返納します。そして家づくりはしません」

家へのこだわりが強い!
そしてこの言葉を言っている時のドヤ顔がたまらなくツボでした(笑)

なんだろう。
笑いをこらえながらも、もう真っ直ぐすぎて気持ちよくなりました(^^)
そして心おきなく判子を押すことができました♪


おわりに

昨日住宅ローンの申し込みもしてきて、おそらく8月から支払いスタートの予定です。
これからは35年、借金返済のために仕事を頑張るのがパパの使命!
これが一番の大仕事だな(笑)

今月末には地鎮祭も予定しています。
あー、ホントに家が建つんだな~…。
なんか嬉しい反面、今までの家づくりが終わっちゃうと思うと寂しいですね…。

正直なところ『家が欲しい』のか『家づくりがしたい』のか分からなくなるこの頃。
今、プロフィールに「趣味」を書く機会があったら間違いなく「家づくり」って書いちゃう気がする。

来年の今ごろは何にはまっているんだろう?
DIYかな?庭いじりかな?ブログも続けているのかな?はたまた完全燃焼症候群でもぬけの殻になっているのかな(^^)?

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