「家で一番好きな所はどこですか?」
→アナグラ!(家族全員)
満場一致。
ユニバリュズムで一番心地いい場所は、アナグラと認定されました。
※ ユニバリュズムは建築士さんが付けてくださった我が家の名前です。
穴蔵(アナグラ)って何?
"アナグラ"を漢字で書くと"穴蔵"です。
穴蔵は江戸時代に家財や食料を守るために庶民の間で使われていました。
引用:お江戸の科学
江戸時代より前、安土桃山時代に建築された岡山城にも穴蔵が存在しています。
実際の写真はこちら。
引用:攻城団
いずれも一段低くつくられていることが分かります。
建築物以外では更に昔、旧石器時代から食料を守るために穴を堀り、貯蔵していたとも言われています。
我が家のアナグラ
そちてこちらが現代のアナグラ。
目的は家財を守るためでも、食材を貯蔵するためでもありません。
ただただ、心地よくなるためだけの場所です(^^)
目的は違えど"一段下がる"って特徴は一緒です。
むしろこっちの方が『穴ッ!』って感じがしませんか(笑)?
『この空間必要?』
正直なところこのアナグラは家に無くても差し支えのない空間ですよね。
クローゼットや納戸にした方が生活しやすいでしょう。
我が家の場合はただでさえ小さな家なので。
Web内覧会-27坪の小さな家-
でも効率的すぎる家ってのも味気ないし、一ヶ所ぐらい"飛び切り贅沢な空間"があるのも悪くないかもしれませんね。
小さくても良いので。
アナグラは3畳と小さな空間です。
でも小さいから贅沢を詰め込むことが出来ました。
予算的に。
小下がり・勾配天井・厚めのクッション…。
3つの贅沢をギュッと詰め込み、我が家の集いの場となりました。
思い出が生まれる場所
LDKの真横に設けられたアナグラ。
とりあえず一息つきたいとき、無駄に寝転びたいとき、気が付くと無意識のうちにアナグラにいます。
子供たちはここが最大の遊び場。
3畳の小さな空間でも全身を使って遊びます。
他愛もない笑顔が生まれる空間、それが我が家のアナグラでした。
もちろん幸せだけが生まれる訳ではありません。
パパに怒られ、子供がしくしく泣くのもアナグラ。
風邪をひいたとき、寝込むのもアナグラ。
喧嘩をしたとき、ふてくされるのもアナグラ。
子供たちだけではありません。
親も一緒です。
急に一人になりたいとき、家族と全く別の空間には居たくないとき、皆アナグラに逃げ込むんです。
そして日常。
歯磨きをするのも、音読(学校の宿題)をするのも、YouTubeを見るのもアナグラです。
良い時も悪い時も、そして普段の生活でもアナグラがいつも側にいます。
ホント不思議な場所なんです。
何で居心地がいいのか?
何でこんなに居心地が良いんでしょうね。
何で自然と足が運ばれてしまうんでしょうね。
小下がり?クッション?勾配天井?狭さ?色合い?自然素材?アーチの入り口?照明?
正直なところ「何故?」って聞かれても、よく分からないんです。
だって"心地いいもんは心地いい"んですから。
きっと答えを知っているのは、言葉で説明できるのは、我が家を設計してくれた建築士さんだけ。
例え答えを聞いても「なんででしょうね?」なんて惚けて教えてくれないんだろうけど(笑)
おわりに
建築士さんがくれた家の名前"ユニバリュズム"には3つの意味が込められています。
『ユニバーサル=普遍的』『バリュー=価値』『イズム=流儀』が合わさった造語なんです。
そしてこのアナグラには、いつの時代も良いとされるもの(=普遍的)が隠されているように感じました。
カタチは変われど、目的は変われど、良いものは残り続けるんですね(^^)
☑ 「私の名前はユニバリュズム」建築士さんから頂いた家の名前
写真では良さを伝えきれないアナグラ。
家族みんなが一番好きな場所で、遊びに来た人は興奮せずにはいられない場所なんです。
でもなんでかな…。
アナグラ全体のを撮ると、写真越しでは一切映えないんです(TT)
もどかしい!
…でもまぁいいか。
家族だけの特別な空間ってことで(^^)