我が家の外構費用は110万円。
『建築費用の10%を外構に回せば素敵な庭が手に入る』
なんて言われていますが、我が家の建築費用は2,800万円。
わずか4%の外構費用でも、ポイントを押さえれば素敵なお庭は手に入ります(^^)
値引き交渉をせずとも外構屋から5万円引いてくれた裏話、そして我が家が実践した外構費用を抑える技を7つ紹介していきます。
①分散して外構を依頼
外構屋さんの上等文句。
「重機搬入費用を考えたらまとめてやっちゃった方が良いよ」
確かに一理あります。
重機搬入も3~5万円はかかりますから。
ただこの言葉の裏には…。
『まとめてやった方が様々なオプションを追加してくれる』
これです。
本来は駐車場と境界フェンスをお願いしようと考えていた施主も、重機搬入費用を言われると節約心から後々後悔が少ないよう、まとめて理想を実現しようと頭が働きます。
追い討ちをかけるよう、外構を考えるタイミングは家づくりのタイミング。
家は後々の変更が難しいことから、建てる段階で一定水準にまで理想を追い求めます。
金銭感覚が鈍るタイミングで同じように外構を考えてはいけません。
外構はいくらでも後から追加することができます。
必要だと感じたタイミングで各々を足していくことが、費用を抑える一番のコツです。
初めから全て完成させる必要がなく、手間ひまをかけられるのが外構の最大のメリットです。
家づくり段階ではまだ住み始めていない土地。
本当に必要なもの、実は無くても問題がないもの、代用できるもの等、住み始めて気づく部分は多くあります。
投げやりにならず、ゆっくり住みながら考えて見てください。
それでは我が家を例に見ていきましょう。
②安全性が問われるものは依頼
まず張り切り過ぎてはいけない部分。
安全性に関わる部分は潔く業者に依頼をするようにしましょう。
我が家で言えば隣家との境界フェンス。
道路と50㎝前後の高低差がある分譲地に我が家も隣家も建っています。
お隣さんは道路と土地をフラットにすべく土地を削りましたが、我が家は削らず家を建てました。
隣り合う土地に50㎝程の高低差が生まれます。
家づくりの段階で緩やかな傾斜をつくり馴染ませてもらいましたが、雨の日に土が流れる点、雑草がお隣さん宅に侵入する問題が発生し境界フェンスを決意しました。
住み始めて”迷惑をかけてはいけない部分”と判断。
お隣さんは「気にしていませんよ」と言って下さり、フェンスを建てなくても良いとのことでした。
でもここは甘えてはいられません。
倒れる心配や保証を考え、ここは業者依頼。
自前でやる方もいますが、ご近所問題にかかわる部分。
ここは節約する場所ではありません
ちなみに後付け外構で50万円。
幅20メートル、4段ブロック+アルミフェンスです。
③大きいもの・重いものは依頼
続いて大きいもの・重いものも潔く諦めてください。
上の写真の石はボーリングより一回り大きなもの。
大の大人でもこのサイズを持ち運ぶことが出来ませんでした。
妻と二人で転がし移動。
これ以上大きな石はショベルカー無しでは移動できません。
土留めを兼ねた石たち。
フェンスより安く見栄えも悪くありませんが、間違っても自分たちで運ぼうとしないように(笑)
我が家は家を建てた段階で建築士さんお任せで、このエリアは施工してもらいました。
④センスが問われるものは依頼
ウッドデッキにヤマコウバシ。
お庭のつき山にブルベリーとジューンベリー。
シンボルツリーだったり、お庭と家と景観を引き締めるのも外構の仕事。
そして大きくセンスが左右される部分でもあります。
木の成長や景観バランスは経験に勝るものはありません。
高さ・広がり・季節感・絞る箇所と開く箇所…。
南面のつき山とシンボルツリー、東面の植栽と石、北面の駐車場砂利は建築士さんと庭師による共同作業。
80坪の土地を60万円で施工してくださいました。
これらは引き渡し前の外構です。
⑤単純作業は自分で
出来る作業は自分でやる。
これは常識ですよね。
・石拾い
・畑づくり
・芝はり
もちろんここは自分でやりました。
自分たちで少しづつお庭造りをすることで費用を浮かせられるだけでなく、ご近所さんが話しかけてくれたり、近所の子供たちが手伝ってくれたり、そして何よりお庭への愛着が増していきます。
話が脱線しますが、DIYプロ級のお義父さんがお庭に移動式お砂場を作ってくれました。
これは自分で作れませんよね(笑)
しかも猫のトイレにならないよう蓋まで手作り。
焦って完成までに外構を全て終えようとすると、費用がかさむだけでなく程よい空白が生まれまないとも感じました。
畑にしろお砂場にしろ、何もない空間があったからこそ追加できたアイテム。
家がどんどんバージョンアップしていくのが今の最大の楽しみです(^^)
⑥代替え案を模索する
ウッドデッキ前に植えた3本の木。
左からミツバツツジ・オリーブ・クロフネツツジです。
これらは闇雲に緑が欲しいから植えたのではなく役割があります。
その役割とはズバリ”目隠し”!
リビングの掃き出し窓前には古民家と道路があります。
数年後にはお年頃になる娘がいます。
やはり丸見えは嫌ですよね。
当初は木製フェンスでガッツリ目隠しも考えました。
ただ14mある西面を全てフェンスをかけると数十万円…。
更には畑の成長を楽しみにしてくださっているご近所さんをシャットアウトしてしまうようで気が引けます。
そこで考えたのが程よく目隠しになる木です。
3本で13,500円。
高さは1.5m前後です。
今はまだ小さく目隠しには不十分ですが、成長が早くあまり大きくなりすぎない木を選び、数年後には役割をしっかり担ってもらいます。
こちらはイワダレソウ(クラピア)という野芝。
野芝は公園や野球場の芝としてクローバーと同じぐらい使われる事が多い芝です。
株を点在するよう植えることで半年~1年後にはお庭を埋め尽くしてくれます。
クローバー同様、この季節には小さな花を付けること、踏まれても自立するのが特徴です。
また高麗芝のように毎月刈り込む必要はなく、気になれば年に1~2回の刈り込み。
気にならなかったりよく歩く箇所は背も延びず刈り込み不要と、お手入れも楽チンなため採用しました。
野芝は価格が通常の芝生よりも安く、全面覆われるまで時間こそかかるものの植えやすく経済的です。
目隠しの木も野芝も、住み始めてゆっくり考えることができたが故の選択。
焦って少ない情報で選択せず良かったとつくづく感じます。
⑦価格を比較する
最後が”価格比較”です。
”値引き交渉”ではありません。
ここは個人の価値観になりますが、私は外構での値引き交渉は自分に跳ね返ると感じているためおススメしません。
だって家づくり同様、外構工事は人件費が多くかかる部分。
値引き交渉をすれば外構業者は安くしてくれるかもしれません。
でも削られるのは仕入れ値ではありませんよね?
そう、人件費です。
しかも削られるのは一番弱い立場の人。
外構工事では現場の職人さんです。
発売当初は話題で高く、1年もすれば値崩れする機械で大量生産された家電とは訳が違います。
(ちなみに私は家電はメチャクチャ値引き交渉します)
職人さんに気持ちよく作業してもらうため、より完成度の高いエクステリアを作ってもらうためにも、値引きは賢い選択ではありません。
ただ人間って面白い生き物です。
日当2万円の仕事が1万5千円になったらモチベーションが下がり仕事が雑になります。
でも、もともと日当1万5千円の仕事が変わらず1万5千円で受けたら、今までと変わらずいい仕事をします。
同じ材料や施工でも外構業者により金額差が大きいのは事実です。
ならば最初の提示額が低い業者を選べばいいんです。
私は引っ越した先にどのような外構屋があるのかネットで探しましたがなかなか見つけられませんでした。
そこで活用したのがタウンライフ外構です。
300社以上の外構屋さんから住まいの地域に根差した外構屋さんを紹介してくれ、無料で見積りをだしてもらえます。
しかも複数社から。
国家基準をクリアした外構屋しか登録されていないため、品質は安心です。
私はフェンス工事の価格比較をしましたが、高いところは115万円。
そして私が依頼したところは55万円の見積りでした。
倍も違いますね。
もちろん55万円の外構屋を選択しました。
ただ驚いたことに土を追加で入れる予定が、「庭から出た石を自分で埋めたい」と伝えたらまさかの5万円引き。
それも工事終盤でです。
もちろん全ての業者で同じことが起きるとは限りませんが、自分でお庭をいじることでこんな棚から牡丹餅ケースもあるんですね(笑)
おわりに
自分で作る庭造り。
お金やご近所さんとの交流以外にもいいことがありました。
それがダイエット効果(笑)
スコップ・鍬・土ふるいで体を動かす日々。
毎日汗を流し筋肉痛。
お腹周りがスッキリして上腕二頭筋がモッコリ(^^)
ただ我が家には体重計が無いため増減は不明。
早く買わなくちゃwww