心も体も暖かい家づくり

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住宅の基本を考える~人・家・自然・機械の関わり~

住宅の基本を考える

科学が発達し経済に余裕が出てくると人は機械に頼って身を守っていく方向に進みます。

文明の発達と共に人の価値観は多様化・個別化され、家においても付加価値が強く求められる時代です。

新しい何かに興味を持ち、それが一般的になればまた新しい何かを探し求める。
一見、住宅の発展には素晴らしいことにも感じます。

しかしそこには先人達の築き上げてきた普遍的で心地よいものは、どこか置いてきぼりの傾向にあるとも言えます。

心地良い家
心地良い家

機械に頼った、窓の開けられない家

窓を開ければそよ風の通り道となり、閉めれば日だまりのできる家

あなたならどちらを望みますか?

今記事では、人・家・自然・機械を中心に家の在り方について考えていきます。



人の本能

暑い季節のピクニック、人は木陰に席を取ります。
一方、程よく涼しい季節は日向に、はたまた寒い季節にはピクニックという選択肢すら無くなります。
人は本能的に心地良い空間を選ぶのです。

ビーチにたつパラソル
パラソル

海では天然の日陰が望めないことからパラソルを開きます。
そこに浜風が流れ込み、30℃を越す気温でも心地良い空間を人工的に創り出してきました。

自然の恵み

先人達は豊かさは外部から訪れることを知っていました。
そして日本という国に合った家づくりを探求し、良いものを少しずつ加えてきました。

軒・庇
軒・庇

夏と冬の太陽の高度に着目し冬は陽気を招き入れ、夏は遮蔽(しゃへい)する軒や庇。
冬は襖を閉めることで小さくな空間へと間仕切り、囲炉裏の側で肩を寄せ合い春を待ちます。

その地で採れた木材は変わらぬ呼吸を繰り返し、何世代もそこに住まう家族を見守ります。

昔の家

以前の家は断熱材の無い"無断熱住宅"でした。
住宅会社の営業マンはよく無断熱住宅のことを
「昔の家は夏は暑く冬は寒い。一方、当社の家は高気密・高断熱で夏は涼しく冬は暖かいんです」
このように伝えます。
しかしそこには、自然の恩恵を受けていた先人達の知恵が多く語られることはありません。

古民家の縁側
縁側の空気層

断熱材は入っていなくとも、庇・縁側・簾(すだれ)・障子・窓で季節毎の日射や空気層をコントロールできます。

空気層のコントロールとは、簡単に言えばペアガラスやトリプルガラスのようなものです。

トリプルガラス:AP430(YKK)
トリプルガラス:AP430(YKK)

室内と室外の間に空気の層が多ければ、それだけ熱は伝わりにくいのです。

今の家

おしゃれなキューブ型の家
キューブ型の住宅

一方、現代の流行りは軒や庇を出さないキューブ型の住宅です。
とてもシンプルで可愛らしくも格好よくも感じるデザインですよね。

ただ軒や庇が無い分、日射調整がしにくかったり、外壁が痛みやすくメンテナンス周期が短くなるといった欠点もあります。

時代の進化により開閉できる庇(オーニング)も登場しました。
しかしながら、設置せずシンプルさを追求する傾向が強いのが現実です。

おしゃれなオーニング
オーニング

機械化された住宅

太陽光・床暖房・食洗機・エコキュート…。
技術の進歩により、使い勝手のよい住宅に機械は必需品となりました。

住宅用太陽光発電
太陽光発電

電子レンジ・冷蔵庫・洗濯機のように交換のしやすいものならまだしも、住宅にはめ込むように作られた機械類には違和感が残ります。

10年前後で寿命の来る機械類を住宅に組み込んでしまえば、もちろん交換時に大規模な工事を伴います。
機械の交換とは別に大きなお金がかかるのです。

もちろん大金を叩き交換をする魅力を感じることができれば良いでしょう。
しかし魅力を感じられなければ、使わず残しておくか撤去にお金をかける必要があります。

機械を住宅に組み込む事は個人の価値観次第なため、メリットとデメリットを比較して決断をすれば良いでしょう。
しかし、違和感の正体はそこではなく、別にありました。

家を建てる?機械を売る?

住宅展示場のハウスメーカー
住宅展示場

家族が幸せになるべく"家"を探し求める夫婦。
訪れた住宅会社にて魅力的な提案。

しかしその提案にはタッチレス水栓や浴室乾燥機が標準仕様として平然と組み込まれています。

タッチレス水栓 LIXIL
タッチレス水栓

今までにない便利な設備があたかも無料かのように標準仕様として含まれ、アパート暮らしだった夫婦は目を輝かせるでしょう。
更にはより便利さを追い求め、様々な機械類をオプションとして追加したくなるでしょう。

これでは家を建てに来たのか、機械を買いに来たのかわかりません。

先人達が築き上げてきた良いものを伝えるのには時間がかかります。
また、目に見えないものが殆どです。

しかし魅力的な機械類は直ぐに体感できるばかりか、今まで不便に感じていたものが改善される魅力を伝えるのに多くの時間は要りません。

人が居ての家

不思議なことに、家は空き家よりも人が住んでいる状態の方が劣化が遅いのです。

空き家の室内
空き家の室内

メンテナンスもそうですが、換気・掃除が大きな鍵です。
常にカーテンも窓も閉めっぱなしの室内は空気が淀み、ホコリが溜まればカビも生えます。
更には害虫や動物達の巣となりやすいでしょう。

不思議なことに人が家を求める以上に、家が人を求めているのです。

多様化・個別化される家

多様化

モダンな和風の家
和風の家

家のテイストも大きく変わってきました。
以前は木の家に室内は塗り壁の和風が一般的でした。

しかしインターネットの普及により様々なテイストの家を知る機会が増え、ニーズに応えるようアメリカンスタイルや南欧風など、多国籍な住宅が日本に建ち始めます。

アメリカンスタイルの家
アメリカンスタイルの家

可愛い南欧風の家
南欧風の家

技術の進歩も後押しし、海外から専用の素材を輸入せずとも再現できます。

個別化

Instagram
Instagram

インスタグラム・ピンタレスト・ルームクリップなど、写真をメインとしたSNSの普及が大きいでしょうか。
独自的なマイホームを写真に収め、公開する文化が広がっています。

自分らしさを追求する時代とも言えます。

もちろんSNSを利用せずとも、『自分の心地よさを追求する』といった個別化は深く根付いていきたでしょう。

時代の流れ

住宅の流れ

日進月歩、家の在り方が技術の後押しを受け進化し続けています。

立地を最優先に考える家庭

子供を最優先に考える家庭

夫婦の時間を最優先に考える家庭

好みのテイストを最優先に考える家庭

趣味を最優先に考える家庭

家は住むことさえできれば良い家庭

単世帯で考える家庭

複数世帯で考える家庭

今まで以上に多様化・個別化される住宅業界。
売れる家を提供する住宅会社と本当に良い家を求める住宅会社の差が大きく開いたように感じます。

現代の家づくりを考える人は、どっち付かずの住宅会社よりも、どちらかを追求した住宅会社に心引かれます。
住宅業界こそ、最も個別化が進んだ世界と言えるでしょう。

住宅会社との出会い

ハウスメーカーの資料請求
どんなに頭で理解できても、実際にどこの住宅会社が正解なのか見つけ出すのが最大の悩みかと思います。

『できれば営業マンや設計士に間取りを提案してもらいたい!』

『自分の求める家を知りたい!』

テイストや間取りだけでなく、予算と家の大きさも合わせて提案して頂ければ自分にあった理想の家が見えてきますよね(^^)

そこで活用したいのがタウンライフ家づくりです。

全国600社以上もの住宅会社からお住まいの地域を施工エリアに持つ住宅会社のみ、希望に沿った間取り図+見積書を提案してくれます。

ハウスメーカーにのみ絞って請求したい方はこちらも活用してみて下さい。

タウンライフ家づくりの魅力はカタログ請求だけでなく、3分程の簡単要望入力でオリジナルの見積りと間取りも作成してもらえること!

住宅会社の価格帯と提案力も合わせて確認できるので、とても魅力的な無料サービスです。
私も活用しましたが営業電話もなく、カタログ・建築実例・見積り・間取り図が送られてくるだけでした。

ユニバーサルホームから頂いたオリジナル間取り
ユニバーサルホームから頂いたオリジナル間取り

地元工務店から頂いたオリジナル間取り1階
地元工務店から頂いたオリジナル間取り1階
地元工務店から頂いたオリジナル間取り2階
地元工務店から頂いたオリジナル間取り2階

住宅展示場でゆっくりモデルハウス巡りが出来ない方、より自分たち家族に合った家をお探しの方にはおすすめです。


おわりに

私自身もサラリーマンである傍ら、家族の幸せになる家であり、それらを提案して貰える住宅会社選びに苦労しました。
時には住宅詐欺とも捉えかねられない住宅会社があったのも事実です。
気が付けば2年以上もの月日が流れました。

様々なことを学び、ブログという方法で自分の気持ちを整理し続けたことで、様々な方からのアドバイスを頂けたことは私の財産です。

もし興味のある方は、『マイホーム計画』というカテゴリーに忘備録としてその時々の思いを綴ってありますのでご覧ください。

格好良くまとめるつもりはありませんが、最終的に家の在り方は各々の家庭の中にあり、正解は無いものだと感じるようになりました。

我が家で言えば、自然・町・ご近所さんと共存しながら身の丈に合った生活をする事が最適解だったのかな?

ご近所さんに迷惑をかけないよう、お隣さんの家や庭にも陽が入るよう家を配置したり高さを抑えました。

我が家が長く建ち続けるよう地域の杉を使い、更には地元の林業が衰退しないお手伝いを少しながらさせてもらいました。

はたまた、地域住民に緑のお裾分けができるよう景観に馴染む外観にしました。

様々な本やブログを読み、今の私が形成されています。

が読んで参考にした本、10冊の紹介です

みなさんも思い思いのマイホームを建てるため、必死にもがいてみてはどうでしょうか?
いつしかきっと家族に合った家に出会えるはずです。

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