2019年8月2日に一条工務店から販売が開始されたグランセゾン。
超人気シリーズi-smart(アイスマート)から実に8年ぶりの新作ということで注目度が非常に高い商品です。
まだ実際に建てた方がいないこと、坪単価や間取り図といった最新情報が少ないことから踏ん切りのつかない方も多いため、最新情報をまとめさせていただきました。
参考になれば幸いですし、随時最新情報を更新してまいります。
①標準仕様
→16項目を紹介
②オプション
→i-smartと比較
③見積書・坪単価(写真あり)
→税込・税抜き・諸費用込
④間取り図(写真あり)
→4件のお宅を紹介
⑤良い家か検証
→時代・ニーズに合うか
仕様
現時点(2020/1/4)での最新情報の紹介です。
大人気シリーズi-smartⅡとグランセゾンの標準仕様とオプションを比較して確認していきましょう。
工法
i-smartⅡ :枠組壁工法(2×6)
グランセゾン:軸組工法(在来工法)
天井高
i-smartⅡ :1階→2400mm/2階→2400mm
グランセゾン:1階→2650mm/2階→2500mm
※ i-smartⅡは1階のみ20,000円/坪で2500mmにオプション変更可能(1階坪数×20,000円)
断熱材
i-smartⅡ :ウレタン 190mm 内外断熱
グランセゾン:EPS 120mm 内断熱
ハイドロテクトタイル
i-smartⅡ :オプション対応
グランセゾン:標準
※ i-smartⅡは13,000円/坪でオプション変更可能
さらぽか空調
i-smartⅡ :オプション対応
グランセゾン:設定なし
スリットスライダー
i-smartⅡ :標準(一箇所)
グランセゾン:設定なし
ハイドア
i-smartⅡ :設定なし
グランセゾン:標準(一箇所)
フローリング
i-smartⅡ :EBシートフローリング
グランセゾン:モクリア
オープンステア階段
i-smartⅡ :標準
グランセゾン:オプション対応
※ グランセゾンは20,000円でオプション変更可能
軒天
i-smartⅡ :塗装版サイディング
グランセゾン:木目調サイディング
玄関ドア
i-smartⅡ :プロノーバ
グランセゾン:プロノーバorファノーバ
サッシ色
i-smartⅡ :白・黒・グレー・茶
グランセゾン:白・黒・グレー
窓枠
i-smartⅡ :白
グランセゾン:木目調
洗面台
i-smartⅡ :リュクスドレッサー
グランセゾン:グレイスドレッサー
引き戸(扉)
i-smartⅡ :「開」ソフトクロージング
グランセゾン:「開・閉」ソフトクロージング
見積り書
引用→@icelooove
引用→@icelooove
坪単価(税抜き):696,229円
坪単価(税込み):765,852円
※ 勤め先により法人契約特別割引(2%)ありますが、こちらでは割引なしで計算
『坪単価76万円ということは、30坪の家なら2,300万円もあれば建てられるぞ!』
これは大きな間違え!
この坪単価は家の材料と大工の人件費しか含まれていません。
さらに、オプション費用や諸経費が必ず掛かってきます。
オプションは自分でコントロールが可能ですが、諸経費はコントロールできないものがほとんどなためご注意ください。
オプションは各家庭により大きく金額が左右するところではありますが、「一条工務店で一切オプションを採用しなかった」という話は今まで一度も聞いたことがありません。
こちらのお宅のオプションは約300万円(税抜き)。
地盤改良が130万円かかっていますのでごく平均的なオプション費用。
引用→@icelooove
オプション費用のほかにも土地・外構・登記費用・火災保険・住宅ローン諸費用など、家を建てるには様々な費用が必要です。
こちらのお宅は諸費用合計が1,000万円を超えていますが、これは土地代も含まれているため。
私も以前一条工務店と契約寸前までいったため詳細な見積書を作成していただきましたが、諸経費で最低でも200万円はかかります。
土地と外構を抜いてです。
詳しくは写真付きで下記記事で紹介しています。
こちらのお宅は土地代・外構費用が不明なため正確な数字をはじき出すことはできませんが、上記の経験からだいたいのの予想はつきます。
今回は大多数の『割引なし』で計算します。
坪単価(税抜き):860,019円
坪単価(税込み):946,021円
税抜き坪単価が約86万円、税込み坪単価が約95万円となりました。
繰り返しになりますが、ここへ更に土地・外構費用がかかってきます。
95万円は地盤改良・オプション・家の大きさ・形状などにより多少変動しますが、おおよその目安で計算するにはあながち間違えではない金額です。
ご自身の家庭の懐事情と相談する指数としてみて下さい。
間取り
i-smart・i-cubeは総2階(1階と2階が同じ大きさ)を基本とした住宅であり、これには家を建てる工法が強く関係してきましす。
簡単に言えばi-smartは耐震の観点から枠組み工法(2×6)なため総2階に適していますが、グランセゾンは軸組工法(在来)なため柔軟な設計が可能となりました。
外観としても凹凸や下屋の有無でi-smartかグランセゾンか分かりやすくなるのではないかと思います。
総2階を好むのであればi-smart、上下階の大きさを変えたいのであればグランセゾン。
それでは実際にグランセゾンで打ち合わせをされている方の間取りを覗いて見ましょう。
@rikuhome313さん1階と2階の大きさが異なるプランです。
早速グランセゾンのメリットを引き出していますね。
@ct.s.grassnさん
分かりにくいかもしれませんが、こちらも1階と2階の大きさが異なるお宅です。
縦長敷地に合わせて設計されました。
@nishiwaki_ichijoさん
やはりこちらも1階と2階の大きさが異なるお宅です。
調べた限りでは全てのお宅で総2階は採用されていない事がわかりました。
むしろ総2階が見当たりません。
現代のニーズにグランセゾンは順応しているのか?
これらのことから現代のニーズを私なりに模索してみました。
【メインの生活空間は1階】
→水回り・LDKを1階に配置
【寝室・収納は2階以上】
→客人に見られたくない空間は2階に配置
【寝室は小さく】
→主寝室6畳前後・子供部屋4.5畳前後
→2階は小さくなる
かっこよく『現代のニーズ』などと言いましたが、これは今に始まったものではなく昔から続く流れでもあります。
そのような環境下で総2階を推奨し続けてきたi-smartの工法であったり料金形態が異常だったのかもしれません。
で・す・が!
そのようなデメリットを跳ね除けてここまで施主の心を鷲掴みにし、一説には絶対王者積水ハウスを抜いて注文住宅販売戸数1位に躍り出た一条工務店は日本一のハウスメーカーと言わざるをえません!
急成長の背景には東日本大震災以降加速した耐震と電力の自給自足といった”性能”をとことん追求してきたことが成功の鍵であり、今の一条工務店を形成しています。
今回の新商品グランセゾンは今までハウスメーカーの中では最先頭で突っ走ってきた”性能”を少し下げ、時代が求める総2階でない(1階と2階の大きさが異なる)家へ舵をきったように感じます。
今までの一条工務店の魅力は他のハウスメーカーを圧倒する性能でした。
最近も他社では真似することのできない、さらぽかや浸水しない家など性能に磨きをかけています。
しかしここにきてあえて性能を下げて多様性を選択。
正直なところ一条工務店らしくありません。
今まで一条工務店を一歩引いて見てきた私としては違和感だらけ。
ここが一条工務店が選んだ性能×多様性×価格のクロスポイントなのでしょう。
ですがやや他のハウスメーカーと同じような方向性になってしましましたね。
とは言っても全館床暖房・ロスガード・ハニカムシェード・ハイドロテクトタイルなど、住宅設備の性能とグレードは相当高いのですが。
枠組壁工法(ツーバイ)で大成功したにも関わらずまた軸組工法(在来)に力を入れたということは色々なことが考えられますね。
そもそもグランセゾンはi-smartの進化系ではなく、セゾンのハイグレード商品であることを忘れてはいけません。
それを踏まえて…。
軸組工法が進化できる兆しを見出だした。
ニーズの取りこぼしがないようi-smartとグランセゾンの二本柱を構築する。
はたまた今後ツーバイの耐震や性能は求められない時代が来る。
↑最後のこれがちょっと臭います。
予想の範囲を超えませんが、2020年に住宅業界で大きな変革が起きるのでは…。
ごめんなさい。
「信じるか信じないかは~…」の世界に入ってしまいました(汗)
ただ一つ言えることは、私はi-smrtよりグランセゾンの方が好きです(^^)
贅肉をそぎ落とし、必要なものだけ加えたとでも言いましょうか。
より魅力が増しました♪
より良い住宅会社を選ぶ
今回は一条工務店に照準を当て紹介してきました。
坪単価や間取りのイメージが湧いてきたかと思います。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所と比較して一条工務店の性能はかなり高いです。
しかし、私も経験しましたが営業マンや設計士の提案力はそこまで高くないのが現実です。
他社と比較せずに一条工務店だけで提案を受けては気付けない部分でもあります。
もし住宅会社選びで悩まれているのであれば、タウンライフ家づくりを利用してみて下さい。
全国600社以上の住宅会社が、あなたの為だけに間取り図・資金計画(見積書)を作成してくれ、希望であれば土地探しまで無料で手伝ってくれます。
実際に私も活用し、複数のハウスメーカーや工務店から提案して頂きました。
トレンドのヌックを採用したハウスメーカー(ユニバーサルホーム)の間取りと、シンプルながら可変性のある工務店の間取り。
両社とも提案力が高いですね。
ここからは好みの世界に入りますが、我が家は何度も様々な住宅会社から間取りを提案してもらうなかで、子供が小さいうちは大空間で家族で寝て、大きくなったら間仕切って個室にできる可変性のある間取りが気に入りました。
我が家の気付かない要望を形にしてくれたのは工務店だったのです。
・複数社が間取りや見積書を無料で提案してくれる
・提案力が比較できる
・気付かない要望が見えてくる
このようにタウンライフ家づくりは複数社比較できるだけでなく、自分たち家族に合った家を見つけるのにも一役かいます。
過去の建築事例だけで比較するのではなく、自分たちが住む地域や土地の特徴を考慮し、更には資金面や世帯人数まで落とし込んだオリジナル間取りで比較できるのですから魅力的。
もちろん会社概要や建築実例、構造体や性能などのパンフレットも頂けます。
SUUMOやライフルホームズなど、資料請求ができるサイトは多く存在します。
しかしオリジナルの間取りや見積書を無料作成してくれるのはタウンライフ家づくりだけです。
家は一条工務店にお願いしたいが、更に家族に合った間取りに出会いたい方はこのようなサービスを活用し、理想の家を実現しています。
利用しなくては損なぐらい魅力的な無料サービスですね。
簡単4ステップ
入力項目が多く提案してもらうまで労力を使うのでは重い腰が上がりませんよね。
しかしタウンライフ家づくりは13箇所の必須項目のみ答えるだけで3分程で複数社からオリジナルの提案を受けることができます。
間取り情報
資金計画情報
お客様情報
住宅会社選び
隙間時間にサクッと入力でOK!
至ってシンプルです(^^)
また一度の入力で複数社から同じ条件で提案を受けることができるのも、提案力を比較するのにもってこいですね。
より具体的に提案をしていただきたい方は所有又は購入予定の土地図面の添付と要望を詳しく記入することがポイントです。
土地情報を提示することで玄関や部屋の位地や大きさが現実味を帯びてきますし、日当たりや通風にも配慮した間取りを手にすることができます。
更に要望を加える事で、自分たち家族らしさが家に反映されます。
・土地情報を添付する
・要望を多く書く
・家族全員の要望を書く
以上、一条工務店の情報まとめでした。
随時最新情報を更新していきますので、ブックマークし確認していただければ幸いです。