土地選びをする際、どうしても優先したいのが立地と価格でしょう。
買い物が近くで済ませられる、駅が近い、首都圏近郊など欲を言えばキリがありません。
価格帯も立地も良い条件の土地を見つけても本下水が入っていなかったり、都市ガスのエリア外であったり、日当たりが悪かったり…。
なかなか全ての条件が揃うことはありません。
(むしろそんな土地があったら他の人が先に購入していますよね)
優先順位が明確であったり予算に余裕のある方なら土地選びに苦労しませんが、そのような方はごく一部。
当記事では限られた予算のなかでより良い家を追い求める方に向け発信しています。
注文住宅における土地選びで重要なポイントはたった2つ。
①間取りと土地は同時進行で
②プロと一緒に土地選び
魅力的な土地を探すポイントとオープンになっていない土地を探す方法、土地を最大限活かすため家を斜めに配置した私の実体験を紹介していきます。
記事後半では土地情報サイトに載らない土地を周辺相場より4割以上安く購入した私の体験談も紹介しています。
斜めに配置
この記事を読み進める前に、一つ読者様から私の家づくりについて頂いた質問を紹介させていただきます。
興味の無い方は飛ばしてください。
家づくりブログを発信していくなかで、読者様から心暖まるコメント、アドバイス、質問を頂いております。
ブログを書く身としてはこのように反応があると嬉しく感じますし、意欲の糧となります。
まず紹介させていただくのはそのコメントより頂いた読者様からの質問、"斜めの家を建てて分譲地の景観が崩れないか?"についてです。
結論から言えば問題ありません。
むしろ自分もご近所さんも幸せになれる配置でもあります。
読者様こらの質問と返答
・
「とーいちさん宅は分譲地ですか?」
>そうです。
・
「周りの家が並んで建つなか斜めに建てていますよね。建設の際に分譲地の景観を損なうなど住宅会社さんより話は出なかってのでしょうか?」
>下記でも紹介していますが、建築士さんから45°傾ける提案を受けました。また景観は家だけで決まるわけではなく、アプローチ・駐車場・花壇・植栽など様々な要素が絡み合い形成されます。家だけで調整するのではなく庭師とも調整を行うことにより、家が経つ以前より分譲地の景観がグッと良くなる予定です。
「私は分譲地で建てましたが打合せの際に回りの住宅と向きを合わせるのが基本と伺いました」
>確かに向きを合わせることが基本という価値観が根強いのかもしれません。しかし家の在り方を基本に縛られては今後何十年と住む自分たちが本来、受けることのできる恩恵を自ら切り離す可能性も秘めています。
・
設計士に依頼をしたことがないため分かりませんが、デザイン重視でその点は関係ないのかな?とも感じました。
>デザイン重視で45°傾けた訳ではなく、日射・プライバシー・窓からの風景・隣家への配慮…。複合的に判断し整理した結果、我が家にもご近所さんにも一番良い配置でした。自己主張するように建つのでなく、町と共に佇む家を外構を含めて設計していただきました。
敷地図・外観イメージ
分譲地の種類
分譲地にも様々な種類があります。
全ての分譲地において斜めの家を建てられるとは限りません。
・意図的に同じテイストの家を建て景観を整えた分譲地
→整った街並みが形成されます
・分譲地を切り売りし好きなように建てられる分譲地
→無国籍な街並みが形成されます
・新築だけが建ち並ぶ分譲地
・古民家や新築が融合された分譲地
ひとえに分譲地と言っても、このように種類は様々。
我が家は新築だけが建ち並ぶ無国籍な分譲地に近いでしょう。
各々の好みが尊重されつつも奇抜な家は一つもなく、外壁はガルバ・サイディング・タイルと多岐にわたります。
ガレージのある家、庭が丁寧に整えられた家、シンプルに砂利を敷いた家にアスファルトで固めた家。
平屋や二階建てが混在しつつも、家の色合いは白・ベージュ・茶系・紺色と落ち着きの感じる分譲地です。
我が家もグレー系で主張しすぎることなく、しかし自身の想いは捨てきらない外壁色を選択しました。
階高もグッと抑えて近隣の生活空間に太陽の日が届くよう気を配ります。
何より家を斜めに構えることで前後の家と窓が向かい合わない為、視線を気にすることなく窓を開けることもできます。
分譲地選びの注意点
分譲地の特徴を自身で判断するのは少し難易度が高いのかもしれません。
家や土地、街づくりに携わる職業の方ならまだしも、それ以外の仕事をされている方は土地選びをスタートされ、ようやく分譲地を意識し始めます。
初めて見た分譲地の特徴を把握し、その地に合った家をイメージすることは困難です。
決して誰に相談することもなく家族で決断せず、住宅業者と共に選ぶようにしましょう。
プロに頼る
一見、魅力の少ない土地に感じても工夫次第で理想の住まいになる可能性を秘めた土地も存在します。
日当たりが良かったり、2階からの眺望が良かったり、今後家の近くに主要道路が開通予定だったり。
これらは自分で調べることは困難です。
プロの情報ネットワークや感性に勝るものはありません。
土地価格以上の魅力を発見できるのも家に真剣に携わり続けたプロだからこそと言えます。
土地購入事例
なかには道路を挟んだ正面にお墓のある土地を購入された方がいます。
日射を確保するためには南面に大きな吐き出し窓を設置したいが、南側にお墓がある。
LDKから常にお墓を見るのは嫌だ。
しかし土地探しを共に進めていた住宅業者であるプロは価格や日当たりなど多角的に判断し、この土地の購入を施主に進めます。
そして提案した間取りはお墓に対して少し角度をつけ(10°程)、LDKの南面全てを窓にすることなく半分は壁を残し、ダイニングテーブルやソファなど家具の配置を計算します。
するとどうでしょう。
キッチンでご飯を作っている時、ダイニングで食事をとる時、ソファでテレビを見るとき。
全てにおいてお墓が目に入らず生活を送ることができます。
またお墓の前ということもあり太陽の日を遮るものもなく日当たり良好。
また閑静で土地価格も低く設定されていました。
このご家族は土地代が予定より大幅に下がったことから、住宅の仕様や設備を充実させることができたそうです。
このようにプロと共に土地と間取りを同時進行で進めることで、素人では気づかない魅力がたくさん見つかることも多く、より満足度の高い家を手に入れることができます。
間取りありきで土地探しはNG
間取りを決めてから土地を探すことは辞めましょう。
選べる土地が一気に限られてしまいます。
家族の生活を豊かにする間取りは1つではありません。
まずは自分たち家族の理想を形にしてくれる業者を決め、一緒に土地探しと家づくりをすることこそがより良い家づくりの近道です。
良い業者の選び方
未だに住宅業界には利益至上主義、家を建てることを目的とした住宅会社がたくさん存在します。
住み手の満足度は度外視し、家を建てて利益をあげる事が最大の目標となっているのです。
ただそのような住宅会社は自社の家であったり自身の提案力を磨かず、口先の営業トークにて最短で契約まで持っていく術を日々磨いている傾向が強いでしょう。
だからこそこのような事象が後を絶たないのです。
住宅会社を選ぶ際には必ず複数の会社の提案力を比較しましょう。
経験と知識の豊富な優良住宅会社は契約前の打ち合わせにて、他社を圧倒する提案をしていただけます。
そこで活用したいのがタウンライフ家づくりです。
全国600社以上もの住宅会社からお住まいの地域を施工エリアに持つ住宅会社のみのカタログを一括請求できます。
タウンライフ家づくりの魅力はカタログ請求だけでなく、3分程の簡単要望入力でオリジナルの見積りと間取りも作成してもらえること。
住宅会社の価格帯と提案力も合わせて確認できるので、とても魅力的な無料サービスです。
私も活用しましたが営業電話もなく、カタログ・建築実例・見積り・間取り図・希望エリアの土地情報が送られてくるだけでした。
そして何より嬉しい点が、平行して希望エリアの土地探しまでも無料でして頂けます。
SUUMOやアットホームといった誰でも見ることのできる土地情報だけでなく、地元業者しか入手できない土地情報まで幅広く探してもらるのだから凄い。
また住宅会社ごとにネットワークが異なるため、A社のもつ土地情報とB社のもつ土地情報が異なるのも特徴の一つ。
なるべく多くの住宅会社から土地情報を提案してもらえれば、より良い土地に巡り会える可能性が高まります。
ハウスメーカーにのみ絞って提案していただきたい方はこちらも活用してみて下さい。
土地探しに悩まれている方、地元の不動産屋以外の土地を探されている方、住宅展示場でゆっくりモデルハウス巡りが出来ない方、より自分たち家族に合った住宅会社をお探しの方にはおすすめです。
おわりに
プロを通して行うことにより、より条件の良い土地に巡り会うことができます。
実際に私も複数の住宅会社に土地探しをお願いし、最終的にはユニバーサルホームから提案頂いた土地を購入しました。
私が購入した土地は新幹線停車駅から徒歩10分の高立地で、上下水道が敷地に引き込まれている分譲地でした。
付近の分譲地は同じような条件で1,000万円前後のなか我が家は600万円弱。
地主さんが一身上の都合から土地を早急に売りたく、たまたま破格で販売されていたのを地元密着工務店であるユニバーサルホームさんのネットワークで引っ張ってきてもらいました。
(ユニバーサルホームはフランチャイズ形式の住宅会社で、地元工務店がユニバーサルホームの商品(家)を建築しています)
土地の欠点としては…
・周りが原っぱで栄えていない
・国道から50m程なので音が気になる
・日当たりがそれほど良くない
これらが挙げられますが防音設備に気を配り、家を斜めに建てることで日当たりを改善しました。
周囲の原っぱは今後分譲地かスーパーになる予定なので、少しずつ栄えていくのかな?
不動産屋巡りやSUUMOなどのネット情報を活用することも大切です。
ただそこで満足のいく土地に巡り会えなかった場合、より良い土地を探したい場合はタウンライフ家づくりを活用して幅を広げることを是非ともオススメします。
私でもそのお陰で素敵な土地に巡り会えたのですから(^^)