一条工務店の家と言えば一目で分かる全面タイル張り。
i-smart・i-cubeで建てた人であれば絶対に採用するだろう。
タイルまでは及ばないが人気の高い御影石(みかげいし)キッチン。
高級感と性能面からオプションで採用する家庭は後を絶たない。
今回は人気商品の夢のコラボ『タイル+御影石』について紹介していく。
一条工務店のタイル
一条には大きく分け3つの外壁タイルが存在。
標準仕様の通常タイル。
TOTOから技術を買い取り自社製造するハイドロテクトタイル。
そして最上位グレードの御影石。
この3つを細かく分析・紹介していく。
価格差
通常タイルは標準仕様なため差額なしで採用可能。
ハイドロテクトタイルはi-smartで坪1万円のプラス。
i-cubeで坪1.3万円のプラスだ。
(キャンペーンなどで変動あり)
30坪⇒i-smart:+30万円・i-cube:39万円
35坪⇒i-smart:+35万円・i-cube:45.5万円
40坪⇒i-smart:+40万円・i-cube:52万円
御影石はi-smart・i-cube同額の坪4万円プラス。
30坪⇒+120万円
35坪⇒+140万円
40坪⇒+160万円
手の届きやすいハイドロテクトタイルに対し高額オプションの御影石。
この金額から分かると通り、かなりのハイグレード商品。
ではこの金額差に見合うだけの性能・デザインを兼ね備えているのか見ていこう。
デザイン
通常タイル・ハイドロテクトタイルらそのシンプルさから人気が高い。
白単色であれば爽やかさ・清潔感が生まれる。
一番人気の配色だ。
黒単色は重厚感が生まれシンプルで大人カッコイイ。
白+茶の2色でまとめれば、柔らかさ・温もりが生まれ女性好みの外観となる。
御影石は黒単色と異なる重厚感で高級感が生まれる。
『豪邸』と呼ばれるにふさわしい外観だろう。
性能
通常タイルは他社製タイルと変わらない陶器タイプのもの。
タイル部分はメンテナンスフリー。
ハイドロテクトタイルはTOTOの技術を買い取り採用。
タイルに汚れが付着しても太陽光の紫外線により汚れを分解、雨水で洗い流す。
汚れとタイルの間に水が入り込みやすくする親水性を向上させ、より汚れを落としやすくした。
またメンテナンス性にも長けている。
様々な環境に強い。
これらがハイドロテクトタイルの魅力であり人気の秘訣だ。
一方、御影石は性能面で良いところがない。
ハイドロテクトタイルのような性能がなければ、本体が石ということもあり表面はザラザラ。
汚れが付きやすいし落ちにくい。
完全に見た目重視の商品だ。
採用件数
デザインは好き嫌いが分かれるが、価格面・性能面ではハイドロテクトタイルに劣る。
なんと採用件数は日本全国で10件以下。
販売開始から数年経っているのにだ。
御影石を採用したモデルハウスが日本で新宿の1棟だけというのも、採用件数が伸びない要因の1つだろう。
おわりに
メリットよりもデメリットの方が大きく感じる御影石。
一条で契約寸前までいった私でも絶対に採用しない。
年間1万棟以上も販売する一条。
同じ様な一条の家が建つなか、御影石の家は一条の家だと気づく人はまずいない。
もしかしたら『一条らしくない家』という点が最大のメリットなのかもしれない。
他社との差別化より、一条で建てている人との差別化の方が大きい。
ただ一条の家を建てる人が求めているのは『性能』である。
性能を上げるために投資をしても、下げてまで高額オプションを付ける人はそうはいない。
バブルでも弾けない限り、御影石の人気に火がつく事はないだろう。
御影石の外壁は大失敗オプションだ。