子供が小さい頃はパパ・ママと一緒に寝るが、中学生にもなると個室が必要となる。
そして大学進学や就職のタイミングで家を出る。
【大雑把なイメージ】
0~12歳→子供部屋が不要
12~18or22歳→子供部屋が必要
18or22歳~→子供部屋が不要
今後50年は新居に住むだろう我が家族。
しかし子供部屋が必要な期間は10年前後。
残りの40年は死に部屋(使用目的のない部屋)となり、物置となるか子供の帰省時にしか使われないことが多い。
今回はそんな子供部屋を、マイホーム引き渡し時から子供たちが家を出た後まで死に部屋としない、子供部屋有効活用術を紹介。
同じ部屋だが工夫次第で7パターンの使い方ができる。
簡単な家族紹介
我が家は4人家族。
・パパ(アラサー)
・ママ(アラサー)
・娘ちゃん(5歳・年長)
・息子くん(3歳・来年入園)
子供が男女で分かれたため、もちろん子供部屋は別々。
我が家の理想は子供たちが自分の部屋に籠ることなくリビングに一家が集まる、そんな家。
よってリビングは充実させ主寝室・子供部屋は充実させず、ベッドと勉強机さえ置ければ十分。
そんな我が家の間取り図はコチラ↓
現在は打ち合わせ途中なため手書きだが、ベースはこちらだ。
子供部屋を死に部屋としないポイントは3つ。
- 可動棚
- 寝室の変更
- 納戸(物置)位置の変更
それでは詳しく見ていこう。
子供部屋に一家全員で寝る
赤く縁取られた子供部屋。
ここは将来可動棚を買い出し間仕切る。
(可動棚で間仕切りイメージ)
新築引き渡し時は仕切るものは何もなく、9.75畳の広々空間。
子供部屋が必要になるまでの期間(概ね7年)は、この子供部屋が家族4人の寝室。
緑に縁取られた主寝室。
子供部屋を与えた後は夫婦の寝室となるが、それまでは死に部屋となりやすい。
そこでこの主寝室は子供部屋が必要になるまで家族全員の衣装部屋として使用。
スペースに余裕があるため衣類だけに限定せず、オモチャ置き場のような納戸としても使用予定。
可動棚で間仕切る
子供も中学入学前には自分の部屋が欲しくなる。
そこで活躍するのが可動棚。
IKEAやニトリで購入しても良いが、オーダーメイドでジャストサイズに造ることも可能。
我が家ではこのように考えている↓
『奥行き60㎝×幅90㎝ + 奥行き60㎝×幅180㎝』
この可動棚を2つずつ用意し、図のように背中合わせで子供部屋中央に配置。
各部屋3.75畳と狭く感じるが、ベッドと机を置くことができれば良いので問題なし。
また2段ベッドで下段が勉強机、上段がベッドのものを採用すれば部屋を広く使える。
可動棚の奥行きは60㎝もあればクローゼットとして衣類をかけて使用できる。
(奥行60㎝×幅180㎝のサイズ感)
子供が巣立ったら
約20年後に来るであろう、子供たちが家を出る時期。
ここからが死に部屋となりやすい時期だ。
そうさせないためにも可動棚を移動し模様替えが必要。
現時点で考えているのは『ウォークインstyle』と『納戸style』の2パターン。
ウォークインstyle
あえて一部仕切らずにウォークインクローゼットのようにする。
【メリット】
- 部屋を6畳と広めにとれる
- 部屋と収納エリアを一体にすることで『綺麗に保とう』という意識が生まれる
- 収納内への出し入れが楽になる
【デメリット】
- ウォークイン入り口に扉を後付けできない
- 収納エリア直結なため客間として使いにくい
- 納戸styleより収納量が落ちる
納戸style
廊下からの扉からしか入れない収納にだけ使えるタイプ。
【メリット】
- 収納エリアが完全に隠れるため、人目につきにくく大雑把に収納が可能
- ウォークインstyleより収納エリアを広くとれる
【デメリット】
- 居室が5.25畳とやや狭くなる
- 物を仕舞ったり取り出すのに扉の開け閉めが発生
どちらにせよ一長一短あるが、収納に自信の無い私は納戸styleの方が気に入っている。
幅・奥行きを変えると
今まで紹介してきたのは奥行き60㎝プラン。
まとめるとこのようになる↓
次に奥行きを60㎝→90㎝に変えると、また違った子供部屋へ生まれ変わる。
奥行き90㎝は押し入れやクローゼットによく使われる広さ。
上下だけでなく前後に物を置けるため収納量は増えるが、奥へしまった物は取り出しにくいという欠点もある。
奥行き90㎝プランまとめはコチラ↓
60㎝プランと比較すると、STEP2では部屋を3.75→4.12畳と少し広くなるもの収納量は大幅に減るだろう。
STEP3では広々styleもできるが、我が家では8畳の部屋の使い道がまだイメージできていない。
個人的には60㎝プランの方が好きだ。
住み始めてから考えてもよし
可動棚の奥行きや配置パターンは、家を建てる前から確定させる必要はない。
マイホームに住み始め、時が来たらその時にベストな判断をすれば良い。
子供の成長と共に増える物の量を見て、必要な収納量を選択することができるのも後付け収納のメリットだ。
可動棚採用時の注意点
幅や配置を考えるのは住み始めても良いが、建築前からイメージをすることは大切。
ただ広い子供部屋を確保し『将来好きなように間仕切ればいいや』なんて考えは危ない。
最低でも次の3点には注意しよう。
- 窓・扉・コンセント計画
- 予算の確保
- 音が筒抜け問題
可動棚設置により『窓・扉が開けられない』『片方の部屋にコンセントがかたまり、もう一方の部屋にコンセントが無い』ということのないよう計画したい。
後付けで可動棚を購入する場合は住宅ローンに組み込めないことから、数万円~数十万円は確保しておきたいところ。
また可動棚設置には必ず隙間が生まれ、隣の部屋へ音が伝わる。
ここをどう捉えるかで、初めから壁で仕切るのか後付けで可動棚で仕切るか変わってくる。
我が家では寝室は『寝るだけの場所』と割り切っているため、多少の隙間は受け入れる予定。
もし子供たちからクレームがきたら防音マットか発泡スチロールをカットして詰め込む予定。
おわりに
可動棚による間仕切りは決して完璧な方法ではない。
ただ我が家では子供部屋を死に部屋とさせないこと、子供の成長に合わせて部屋を有効に使えることから、デメリットよりメリットの方が大きいと感じている。
家を建てた瞬間から子供たちが巣立った後まで使用目的がある子供部屋。
いつまでも我が家にとって日の当たり続ける場所であってほしい。