「一条工務店には当社関連のブログやSNSをチェックする部所があるんですよ」
私が一条工務店を検討している頃、営業マンに言われた一言。
私もいちじく関連の記事を何度か書いていただけにドキッとした。
今回は一条工務店とブログ・SNSについてのお話。
一条工務店とは?
年間戸建て販売棟数は積水ハウスに次いで2位。
しかし1位と2位の差は極めて少ない。
あつ逆転してもおかしくない状況。
テレビCMをやらずともこの業績。
好調の理由は、性能とコスパの両立。
『良い物を安く売る』というシンプルだが、とても大切なことを追求してきた結果なのだ。
一条工務店とブログ
住宅ブログの中で最も多いのが一条工務店ブログ。
ブログ村の登録数をハウスメーカー別に上位3社で比較しよう。
一条工務店→1,122ブログ
住友林業→578ブログ
積水ハウス→341ブログ
ブログ数2位の住友林業の2倍、販売棟数1位の積水ハウスの3倍ものブログが登録されている。
この数字からも一条工務店ブロガーが多いことが分かる。
一条工務店の強みは『性能』である。
性能に魅力を感じる人は、家づくりに強いこだわりを持つ人が多い。
ハウスメーカー選定時には価格・性能を調べ、契約後には間取り・内装を調べ、引き渡し後は床暖房設定温度&時間・夏場の24時間冷房など暮らし方まで調べる人が少なくない。
住宅展示場の営業マンに聞くだけでなく、ネットの情報を自ら調べる。
そして今度は蓄えた知識・体験をブログにて発信するのだ。
家づくりにブログを活用した人ほど情報発信をし、皆に後悔の無い家づくりをして欲しいと望む。
またブログでは敷居が高いと感じた人は、Instagram・Twitter・FacebookといったSNSで手軽に情報を発信・交換する人も増えている。
私の体感としてはInstagramにて情報発信している人が圧倒的に多く感じる。
やはり画像付きでの情報発信は返答数も多く、発信者のモチベーションが維持しやすいのも一因だろう。
ブログ・SNSチェック部所
では何故一条工務店はブログやSNSをチェックする部所まであるのだろうか。
私が聞いた理由は2つ。
- お客様の声を拾いより良い商品を提供するため
- 投稿者が特定できれば担当営業マンへ報告するため
ではそれぞれの理由を見てみよう。
お客様の声を拾いより良い商品を提供するため
企業としての模範解答。
てしかにそれもあるのかもしれない。
しかし営業マンから面白い話を聞いた。
「サスケさん(一条工務店で家を建て一条関連の記事を書くブロガー)のブログは、一条工務店の社員も知らなかったことを何度も教えていただいていますし、お客様への案内にも活用させて頂いています」
ブログで知り得た情報をお客様へ案内することに違和感が残る。
またこんなことを言う営業マンもいた。
「引き渡し後、なにか分からないことがあったら住宅展示場まで来て聞いたり、担当営業マンに電話して調べてもらうより、一条工務店の家は情報が多いためネットで調べた方が早いですよ」
なんとも人任せな営業にも感じるが、それほど情報が豊富なのだろう。
投稿者が特定できれば担当営業マンへ報告するため
「見積書や間取り図を投稿されると、ある程度はどなたか分かってしまうんです」
こう語る営業マンは更に続けた。
「サスケさんの身元も一条では把握しています」
何だか遠回しに『あなたのブログも私は知っていますし確認しています』と言われている感覚。
打ち合わせをしていた当時は手書きの間取り図を営業マンに見せて『こんなイメージの家を建てたい』と伝え、それをブログにアップしていた。
見積書や一条工務店が作成した間取り図はアップしていなかった。
一条工務店を選択肢から外し打ち合わせをしなくなってからはブログの記事でそれらを紹介した。
見積書等をアップする前でも私を特定していたのだろうか?
確認はとれていない。
しかし何故投稿者を特定し担当営業マンに教える形態をとっているか確認はできた。
「お客さまの担当営業マンに言えないリアルな感想を知ることができる」
まさにその通りかもしれないが、良くここまでオープンに言ってくれたな…
こんなこと言われたらブログやSNSに自由な投稿がしにくいだろう…
またこんなことも聞いた。
「私のお客様では無いのですが、打ち合わせ中はお客様と営業マンの相性が良く感じていたペアがあります。しかしそのお客様、SNSに担当営業マンの悪口を何度も書いて病んでしまったんです。会ったときに本音を話してくれず、SNSで辛口コメント…ギャップに苦しんでいました」
さすがにここまで言わなくていいだろう…
おわりに
ブログ・SNSでの口コミは建築業界だけでなく、様々な分野で大きな影響力をもつ。
チェックし担当者へ伝えるスタイルは、一条工務店以外のハウスメーカーでも行われているだろう。
今回は私が一条工務店巡りにて様々な営業マンに聞いた話を総括して記事にしている。
実名を出さずとも見積書や間取り図から個人を特定され、投稿した内容を担当営業マンがチェックする一条工務店。
ブログやSNSにアップする際には、その事を理解して投稿してほしい。
ただ一条工務店の営業マンも可愛そうだな…
自分のお客の本音を知りたい人もいれば知りたくない人もいるだろう。
だが上から『これがあなたのお客様のSNSです』なんて教えられたら、一応はチェックしなければならない。
悪口を書かれているかもしれない投稿を…
このスタイルは本当に有りなのだろうか?
ブログ・SNSの投稿者が『知られたくない情報』営業マンが『知りたくない情報』を強制受信させられているよう。
板挟みの営業マンさん、頑張ってください。