心も体も暖かい家づくり

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一条工務店の家を更に安く・省エネにしてみませんか?

性能に妥協を許さない一条工務店。
断熱・気密性能の高さから、戸建て販売棟数日本一の積水ハウスの家と電気代を比べると年間10万円も安い。
またタマホームと電気代を比べると年間20万円まで差が開く。

同じ暖房器具を使用して室温を計測する検証。
一条工務店と一般的な住宅では室温差が18.1℃も開くデータがある。
Q値別室温上昇比較

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一条工務店の家は「洗礼されている」との声も多いが、私はまだまだ伸び代のあるハウスメーカーと感じている。
本記事ではその伸び代と、住宅マニア目線で『こうすればもっと魅力的な家になる』という希望を込め書いていった。




床暖房

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『全館床暖房』と言えば一条工務店の代名詞。
私も宿泊体験にて、その快適性に驚かされた。

ただ一条工務店に限らず床暖房には快適性の裏側にデメリットも存在。

◯初期費用が高い
i-smart・i-cubeは標準仕様としているが、一般的な家を全館床暖房としたら導入費で約500万円。

◯電気代が高い
床暖房としては珍しくエアコンと同じヒートポンプ方式を採用し、他の床暖房より電気代が安い一条工務店。
ただそれにしても床暖房より電気代の安い暖房器具は多い。

◯メンテナンスコストが高い
一条工務店の床暖房は10年保証がついていることからも耐久性が高く安心。
だが結局は機械。
障害メンテナンスフリーな訳ではない。
温水を通すパイプは修理・交換に莫大な費用がかかる。
また制御部の交換・修理には他の暖房器具より部品代・人件費が重くのし掛かる。

なぜ床暖房が快適なのか?

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エアコンの温風が肌に当たり続けると不快に感じる人は少くない。
体温上昇や乾燥が急激に進むためだ。

風を発生させない床暖房は温風が当たるストレスが一切ない。
またフローリングが冷えていると足元から体が冷えてしまうが、床暖房は足元から体を暖めるため室温以上に体は温まる。

暖気は上昇する性質から、部屋全体が温められることも相まって床暖房が好まれる。
ただ先程紹介したデメリットも引っ掛かるところ…

i-smartとi-cubeが快適な理由

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一条工務店を代表する高性能住宅のi-smartとi-cube。
この2つは他のハウスメーカーを圧倒する断熱・気密性能を有している。

高性能ウレタン140+50=190mmのダブル断熱にトリプルガラス+樹脂サッシ。
隅々まで施工された気密処理、ロスガードにハニカムシェード。
一つ一つの積み重ねでオールシーズン外気温に左右されない住環境を実現したのだ。

断熱・気密性能が極めて高いため、消費電力が大きく電気代の高い床暖房も少ないエネルギーで運転し電気代を抑えられる。

一条工務店調べのデータでは、i-smart・i-cubeで建てた35坪の家であれば、外気温が-3℃でも10畳用ガスファンヒーター1台で室温を25℃まで挙げることができると紹介している。
同じ暖房器具で室温上昇比較

伸び代

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i-smart・i-cubeであれば小さな暖房器具でも快適な室温を実現できる。
であれば消費電力が大きく電気代の高い床暖房でなければ、更に光熱費を安くすることができるのではないか?

確かに風に当たらない快適性、部屋のスッキリさ、子供の安全性など、他の暖房器具には無い魅力がたくさんあるのは事実。
ただ一つ言えることがある。

床暖房は贅沢品。

快適性は劣るが他の暖房器具でも十分に事足りる。
購入・設置・メンテナンス・交換費用・電気代といったトータルコストを考えると、床暖房以外を選択することで家計に優しい家となる。
熱交換率・トータルコストを考えるとやはりエアコンに勝るものはない。

『一条工務店なら無料で床暖房がついてくる』

このように勘違いされている方も多いだろうが、あくまで標準仕様の中には組み込まれているだけであり、しっかりと床暖房購入費用が組み込まれていることを忘れないでほしい。

エアコン

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もちろんエアコンにも床暖房がある。

・風が当たると不快
・設置箇所により部屋の暖まりやすさに差がでる
・間取りに影響される場合がある

ただそれ以上にトータルコストが安く、年間800万台売れるのも納得。
一条工務店のような高性能な家をエアコンのみで暖房すれば、電気代は更に安くなる。

しかしエアコンは生き物。
設置箇所・間取り・家の性能・フィルター清掃の有無により、部屋の暖まりやすさに差がでる。
熱・風向・間取り・設置箇所を提案できるプロがほしいところ。

脱却

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値上げが続く一条工務店。
この一年間で坪単価が少なくとも3万円は上がった。
一条工務店2018年坪単価値上げ総まとめ

このままでは裕福層しか買えなくなるハウスメーカーとなってしまう。

『一般人でも買える高性能ハウスメーカー』

原点回帰の願いを込め、一条工務店にはi-smartに次ぐ新たな商品を開発してもらいたい。
そしてそのキーワードこそが『脱・床暖房』なのだ。

贅沢住宅設備である床暖房から脱却し、エアコンでの冷暖房をメインとした快適な住環境の提供。
そしてなにより、一般人でも購入しやすい価格帯への引き下げこそが最大の目標。

一般人でも手の届く価格帯にするには、今の標準仕様のままでは無理がある。
断熱性能を変えずに贅沢標準仕様を削り、コストダウンを実現してほしい。
以下、コストカットを現行のi-smartをベースにまとめた。

コストカットリスト

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  • 床暖房を廃止し、全館冷暖房に必要な高性能床暖房の標準仕様化
  • ナノイー発生機「air-e」の廃止
  • システムクローゼットの廃止
  • ロスガードを廃止し、第3種換気システムを標準仕様化
  • 外壁タイルを廃止し、ガルバリウム鋼板を標準仕様化

これらの標準仕様・キャンペーンにメスを入れ、坪単価を大幅に引き下げ。
過去の坪単価値上げ分も元の価格帯に戻す願いを込め、坪単価10万円は下げてほしいのが本音。

廃止とは言っても、オプションとして残して幅を広げることは必要。

+αのサービス

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床暖房を廃止しエアコンへシフトすることで室内の空気環境は変わる。
エアコンの風や室温のムラが場所により生まれるからだ。

そこで一条工務店にはエアコン設置箇所・サイズを計算し設計に組み込むアドバイザーを設けてほしいところ。
効率良く少ない消費電力で室内を冷暖房できる間取り・空間・エアコン容量・位置をプランに落とし込み提案。
そして全館床暖房より安い電気代を実現。

従来の合板へ木目調シート(プリントシール)を貼り付けた床材では床面が冷えやすい。
できれば無垢の床材を採用してもらいたいのが本音。

また長府製作所と共同開発したrayエアコンのように、一条工務店オリジナルエアコンに着手するのも悪くない。
空調専門メーカーで耐久性の強いダイキン、AIセンサーにより効率良く部屋を暖め電気代が最も安いと言われている三菱、熱交換率が最も良いPanasonicの何れかと共同開発してくれると心強い。

次にシステムクローゼットを押入れに格下げよる不便さ。
間取りや壁紙の色といった空間デザインのアドバイスだけでなく、ニトリや無印良品の収納グッズを活用した格安オリジナル収納術のアドバイスにて補う手もある。

ニトリ・イケア・無印良品のような全国展開のゆ有名企業がハウスメーカーとコラボし、住宅展示場で収納活用術&特別価格物販があったら魅力的。
このようなアイデア1つで一条工務店の家をお求め易い価格帯へ引き下げることを強く望む。

今後の一条工務店

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何度も言うが、今後の一条工務店の魅力を更に向上させるには贅沢設備を過剰と思われるくらい削ぎ落とし、コストカットをすることが必要不可欠。
i-smartと比べ見劣りしてしまう部分は、営業マン・設計士・経営者の知恵でカバー。

外観に関してはi-smart・i-cubeと軒・庇の相性が極めて悪い。
だがしかし、軒・庇といった太陽・土地に素直な家づくりを今後の一条工務店に望みたい。


おわりに

一条工務店にらセゾンよりも設備を削ぎ落とし、i-smartよりもコストパフォーマンスの良い商品を提供してほしい。
そして今のハウスメーカー市場に刺激を与えてほしい。
それが可能なハウスメーカーは一条工務店だけだと感じている。

今後の住宅業界の進退は一条工務店にかかっていると言っても過言ではない。
そして、これからの一条工務店の活躍を期待せずにはいられない。

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