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【実体験】ユニバーサルホームで家を建てない理由-私が感じたデメリット-

優しい無垢を感じる足裏。
家族の溜まり場ヌック。
担当者の人柄。


無理を言ってモデルハウスに宿泊体験をさせてくださり、案の定我が家はユニバーサルホームの虜となった。

【実体験】ユニバーサルホームで家を建てない理由-私が感じたデメリット-

しかし実際に建てた家は地元の設計事務所。
そう、ユニバーサルホームでは家を建てなかったのだ。
"虜"になったのにも関わらず。


今記事では私の実体験から感じたデメリットを中心に細かく紹介していきます。



まずはメリット6つ

メリット

さらっとユニバーサルホーム(以下:ユニバ)のメリットについてご紹介。



6つのメリット

・ローコスト
・フランチャイズ
・1階全て地熱床暖房
・1階は無垢床標準
・高性能外壁材ALC
・多彩なラインナップ

ローコスト

豚の貯金箱
後々詳しく説明しますが、坪単価は我が家で54.3万円とローコストに分類されます。
私も複数社を見積もりしましたが、最もコスパが良い住宅会社と断言できます。

フランチャイズ

ユニバーサルホーム マスコット
多くの住宅展示場にユニバーサルホームとして出店していますが、運営しているのは地元の工務店。
ユニバの商品を地元工務店が販売+施工するフランチャイズ形式です。


地元に精通した社員が異動も無く、長く対応してくれます。
短期間で担当営業マンが転勤するハウスメーカーと比較し安心感が極めて高いですね。

1階全て地熱床暖房

ユニバーサルホーム蓄熱床暖房の仕組み
年中15℃前後の地熱を温める"地熱床暖房"で、温水パイプは東北の豪雪地帯道路に雪解け用としても採用されています。
また逆ベタ基礎により床下浸水がありえません。

1階は無垢床標準

ユニバーサルホームの無垢床
1階は無垢材を使用。
正式には表面2mmが無垢の挽き板。
こちらは床暖房を使用しても反りや割れの心配が極めて低いです。
床暖房の暖かさ+無垢の肌触りは格別でした。

高性能外壁材ALC

ユニバーサルホームのALC外壁
外壁のALCは遮音性・防火性・断熱性に優れています。
水に浮くほど軽く、家への負担を軽減するのだから驚き。

多彩なラインナップ

ユニバーサルホーム『ムク・ヌク』ヌック
上記4点の仕様は変わらず様々なデザインバリエーションがあります。
ラインナップ毎に坪単価が変動することなく、同じルール(坪数や外角の多さ)により坪単価が決まります。


更に詳しく、踏み込んで知りたい方は一条工務店との比較も合わせて『一条工務店vsユニバーサルホーム』をご覧ください。


デメリット

デメリット
続いて本題のデメリット。
「間取りのルールが細かい!」「壁紙の種類が多すぎる!」と言った、どこのハウスメーカーにも当てはまるデメリットは除外していきます。


紹介するのは、私が打ち合わせと宿泊体験を元に感じたユニバ独自のデメリットです。
ネット情報の寄せ集めでない、実感したものだけです。


デメリット2つ

・床暖房メンテナンス
・ALCメンテナンス

デメリットの焦点にお気づきですね?
そう、"メンテナンス"です。


無垢床やフランチャイズによる不安も当初は抱いていました。
しかし、打ち合わせによる説明と宿泊体験によりほとんどの部分は解消。


また同じ店舗で建てた方と出会うことができ、様々な質問を包み隠さず返答していただいたのも不安解消の大きな一因です。


ただ…それでも拭いきれなかったメンテナンス問題…。

床暖房メンテナンス

ユニバーサルホーム 床暖房の仕組み
引用:ユニバーサルホーム公式HP

ユニバの床暖房は極めて特殊。
床を温める温水パイプが基礎の中に埋められているのですから。


『パイプに亀裂が入ったら…』


基礎の中に埋め込まれたパイプの補修は不可能です。
亀裂が入ったらその後は床暖房が使用できないそうです。


いや、液漏れでも使用してもいいようですよ。
ただ効果は薄れ暖まりにくく電気代は跳ね上がり、下手したら液の補充が頻繁に必要となる可能性があるそうです。


ただね。
メリットで紹介した雪を溶かす道路しかり、今までにユニバで建てた家では30年以上そういう事象は起きていないそうです。


石橋を叩いても渡りたくない私でもここは受け入れることができました。
問題はこの先です。

機械の寿命

ユニバーサルホーム 床暖房 施工写真
引用:田舎サラリーマンが建てる新築住宅

機械はいつかしか寿命を迎えますよね?
床暖房もそうです。
パイプは安心できても、パイプの中を通る液体を温める機械はどうでしょう。


営業さんから話を聞くと、この地熱床暖房は他社の特許を借りて使用しているそうです。
メンテナンスをするには親会社の言い値。
代替え品との交換も言い値…。


そのためメンテナンス費用も変動する可能性が高いそう。
生涯ユニバを通して特許会社の奴隷になるようで、当時の私は受け入れることが出来ませんでした。


だってこれからの選択肢を奪われるってことですよ!?
この先なにがあるか分かりません。
より画期的な冷暖房システムが格安で採用できるかもしれないのですから。

電気料金

電機メーター

現にこの地熱床暖房は夜間に電気料金の安いプランに加入し、夜間のみ運用することを推奨しています。
日中帯は蓄熱で家を暖めるため、電気代が高いプランでも問題ないそう。


ただ電気を使うのは床暖房だけではありませんよね。
一日中家に誰かしら居る"専業主婦世帯"よりも、日中は家に誰も居ない"共働き世帯"に適した家です。


我が家の妻も"今"は専業主婦で最適ではありませんが、"将来"は共働きとなり電気代が安くなるかもしれません。

テレワーク

テレワーク
さぁ、テレワークが定着した現代にはどうでしょう?
ステイホームが定着した現代にはどうでしょう?
当時抱いていた不安が的中です。


『選択肢を奪われる』


このリスクがいかに大きなものだったのかを裏付けます。

ALCメンテナンス

日本住宅のが壁は8割がサイディングと言われています。
ハウスメーカーはサイディングを30年毎の張り替え、外壁業者は20年毎の張り替えを推奨しています。
合わせてシーリング(目地:ゴム性)は10年毎の打ち変えを推奨しています。


しかしユニバの外壁(ALC)は60年経った今でも損傷が極めて少なく、張り替えの必要は無いと案内しています。
ただ追加塗装は15~30年スパンで推奨していますが。

イベリアン塗装

ユニバーサルホーム ALC メンテナンス
引用:リフォームスタジオ ニシヤマ
ユニバは通常の塗装なら15年後に塗り替え、オプションによるイベリアン塗装なら30年後に塗り替えです。
ALCはシーリングを塗装でコーティングすることで直射日光を遮ります。
シーリングはゴム素材なためメンテナンスが必要とされていますが、上塗り塗装によりそのスパンを大きく伸ばす事が期待されています。

水・結露に弱いALC

ユニバーサルホームの外壁・塗装・断熱材
ユニバの外壁(ALC)・塗装・断熱材

ALCは軽い反面、無数の空洞が存在するのも事実。
イメージとしては軽石(かるいし)を想像してください。


『塗装が剥げてしまい、この無数の空洞に水が入り込み、冬の寒さで水が凍るとどうなるでしょう。
水は氷ると膨張しALCにダメージを与えます。
このような事例は少なからず発生しています。』
と、読者様から教えて頂きました。


名前も顔も知らない初めてコメントを下さった読者様からです。
親切によるものなのか、同業者の批判合戦なのかは分かりませんが。


ただネットで調べると確かにそのような情報もあり、担当営業マンに相談します。


「塗装さえ剥げさせなければ問題ありません。塗料により異なりますが、15~30年で再塗装をしっかりとすれば問題ありません!」


安心と同時に不安が生まれました…。

塗装で家を守る

ユニバーサルホーム ALC塗装 イベリアン塗装
引用:ユーコーナビ
当時の私は『家を雨水から守るのは外壁だ』と信じ込んでいました。
あながち間違えでは無いですが、ALCでもサイディングでも無垢の木でも、外壁の塗装は大切であることに変わりはありません。


塗装は外壁の劣化を抑え、結果として家を守る大きな役割を担っています。
よって、塗装を決められたスパンで施す事は必要なことなんですね。


ただ当時の私は『塗装はすぐ剥げるもの。信用度が低い…』と不安を抱き、再塗装が必要無い一条工務店のタイル張りの家に心を奪われました。

デメリットから出した答え

考える男性
この時点での私の経験値ではユニバで家を建てる事はできませんでした。
地熱床暖房とALCの不安が拭いきれなかったからです。


今となっては地熱床暖房への不安は薄まり、ALCは『どんな外壁でもメンテナンスは必要』と気付くことができ抵抗はありません。


ただ変更の効かない暖房機器に大金を払い、家の中に組み込む点は未だに飲み込めずにいますが。

メリット・デメリット比較

メリット・デメリット
メリットだけの家も、デメリットだけの家もこの世には存在しません。
メリットとデメリットを比較したとき、どれだけメリットの方が大きいかが重要です。


私はユニバに対し6:4の割合でメリットの方が大きく感じ、一条に対しては7:3の割合でメリットが大きく感じました。


現在我が家は建築士と家を建て、無垢の杉の外壁に塗装したり、床下エアコンを採用したりと、デメリットと上手く付き合う術を建築士さんから学び暮らしています。

我が家の建築士とユニバの営業マンの力量(知識・説得力・提案力)は雲泥の差でした。
いや、人柄はお二人とも私には輝かしいほど魅力的な方です。


不安へのアプローチをユニバの営業マンがもっと的確にしてくれていたら…。


今となっては家の見方が変わり、ユニバの家は様々な面でハイクオリティだったと感じています。
8:2でメリットの方が大きいとも感じています。

スウェーデンハウスより高性能?

スウェーデンハウスで宿泊体験
業者選定をする際、宿泊体験を実施するハウスメーカーでは積極的に活用しました。
今後の判断基準になるよう冬場に申し込み、室温を計測し断熱性能を独自調査します。

ローコストのユニバ、日本一高いハウスメーカーと言われるスウェーデンハウス。
両社共に"断熱性能の高さ"を特徴のひとつとしています。


宿泊体験では家に入ると暖房器具を直ぐに停止。
夜間の室温低下を確かめます。


室温比較実験

【18時】
スウェーデンハウス:24.5℃
ユニバーサルホーム:21.1℃

【1時】
スウェーデンハウス:21.9℃
ユニバーサルホーム:19.1℃

【7時】
スウェーデンハウス:19.1℃
ユニバーサルホーム:17.1℃

【7時間(18時~1時)の温度変化】
スウェーデンハウス:-2.6℃
ユニバーサルホーム:-2.0℃

【13時間(18時~7時)の温度変化】
スウェーデンハウス:-5.4℃
ユニバーサルホーム:-4.0℃

条件:ユニバーサルホーム→2/9~10・栃木県北部・最低気温-7℃|スウェーデンハウス→3/2~3・埼玉県所沢市・最低気温-1℃

断熱材の量でも性能の数値上でもスウェーデンハウスの方が上。
しかし厳しい環境下で室温低下幅の少ないユニバ。


恐ろしい結果になりましたね。
こちらの実験は証拠写真付きで『宿泊体験レポート』にて紹介しています。

ユニバの価格帯

一条・ユニバ・レオハウスの見積もりをもらい、坪単価を比較しました。


建物坪単価

・一条工務店:64.6万
・ユニバーサルホーム:54.3万
・レオハウス:48.5万

こちらは建物本体価格のみを基準に計算した坪単価です。
ハウスメーカーではよくこの方式で坪単価を発表してますね。


ただこれだけでは家は建たず、更に諸経費が上乗せされます。
私は勝手に諸経費など全てを含めた総額を坪数(延床面積)で割った坪単価を"コミコミ坪単価"と呼び、各社を比較。


コミコミ坪単価

・一条工務店:84.2万
・ユニバーサルホーム:71.8万
・レオハウス:60.9万

大きく差が開きましたね。
見積書の画像と共に『一条工務店・ユニバーサルホーム・レオハウス|間取り・見積書比較』にて更に細かく公開しています。


ちなみに同じく宿泊体験をしたスウェーデンハウスで頂いた見積もりのコミコミ坪単価は78万円。
後々読者様から教えていただいたのだが、こちらは規格住宅(間取りの変更不可)だそうです。
完全自由設計の注文住宅では最低でもコミコミ坪単価は90万円~とアドバイスを頂きました。

体験からのまとめ

ユニバーサルホームで宿泊体験
性能面に価格面、他にもデザイン面(ユニバーサルホーム宿泊体験-デザイン編-)など様々な角度から検証しました。


地熱床暖房とALCのデメリットを当時は過大に受け止めていましたが、更に工務店や設計事務所を見て回るにつれユニバのクオリティの高さ、コストパフォーマンスの良さは極めて高いと感じます。
夫婦で時々話すんです。


「もし今の設計事務所と出会わなければユニバで家を建ててたね」


現在の家は最終的にコミコミ坪単価では100万円。
バルコニー込みで27坪、抜くと24坪と小さなお家です。


家族が今より多く更に大きな家が必要だったら…。
現在の家を諦めるしかありませんでした。
その時は間違いなくユニバを選択していたでしょう。

ユニバとの出会い

スマホとパソコン
我が家がユニバを知ったきっかけはタウンライフ家づくりで間取り・見積り・土地情報の資料請求をしたことからでした。
住みたい町のハウスメーカー・工務店・設計事務所から同じ条件で提案を受けることができる無料サービスです。


当初は『土地情報が欲しい』『地元でどんな建築業者があるのか』を探していました。
すると、更に要望通りの間取りと見積りを出してくれるこのサービスを見つけ利用し、ユニバから間取りを始め様々な提案を受けたことから好感を持ちます。
ユニバーサルホームから頂いたオリジナル間取り

ユニバから届いた間取り


店舗へ足を運び、当初頂いた間取りとは大きく変更こそありましたが打ち合わせを重ねます。
同時進行で土地も紹介して頂き、その土地を購入しました。
土地契約の席にまで同席してくださり、安心して手続きを終えることができたのを覚えています。


結果としてユニバでは建てなかったものの、宿泊体験・打ち合わせ・土地契約と様々なサポートをして頂き、私の家づくりにおける大きな経験値となりました。


我が家にとってタウンライフ家づくりは、施主とパートナーを繋ぐ素敵なサービスでした。
一番の財産は多くの経験から家づくりの視野が広がったことです。

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※ タウンライフ家づくりからならユニバの資料請求だけでなく、間取り・見積り請求・土地探しも申し込めます。

おわりに

庭いじり
マイホームが完成し3ヵ月。
夫婦で庭いじりをしていたときです。


「とーいちさん、こんにちは。素敵なお家が建ちましたね!」


ほへ?
そこにはユニバの営業マンさんがいました。
しかも菓子折りまで持って。


ユニバで家を建てなくなってからも我が家を気にかけていたそうで、購入した土地の近くを通る度に覗いてたそうです。
そしてなかなか着工しない我が家を心配してくれていたみたい。


営業マンさかんからしても印象の強い家族だったらしく、ユニバで建てなかったのに挨拶に来てくださるだなんて(TT)


どんだけ良い人だよ…!!


ユニバはハウスメーカーでなく、地元工務店であり、人の血が通った住宅業者なんだと強く感じた瞬間でした。
家づくりにおけるフランチャイズって"価格・品質・安心"の視点から、とてもメリットの大きな選択なんですね。

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